賢者の書 (新装版) (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 3904
感想 : 298
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887597334

感想・レビュー・書評

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  • 児童文学のように読みやすいです。 自己啓発本のように感じた。
    最後の賢者の教えは【感謝】。とてもいい本だった。

  • 何になりたいかではなく、どうなりたいか。

    他人が自分の物語を読んでいるとしたら、読者が「こいつは将来成功するな」と思えるような1日を過ごす。そう思われたなら、全てを手に入れたに等しい。どこからスタートしたかなんて関係ない。

    安定の喜多川ワールドに魅了されました。この物語式で理解する自己啓発本って発想が素晴らしい。漫画はあっても、なかなかここまでしっかりした小説版はないので、お気に入りの作家さんです。

    今回は他の代表作品と比べて頭を使う必要がある。もう少し簡単な表現はなかったのだろうか。そんなことも感じましたが、各章の最後まとめがあるので、混乱は回避できました。

  • 少年サイードが9人賢者から学んだことを通じて、成長を促す自己啓発本。①行動、②可能性、③自尊心と他尊心、④目標、⑤今、⑥投資、⑦幸福、⑧言葉、⑨感謝、与える、誕生とのこと。①行動:たくさん行動してパズルのピースを手に入れること、⑤今:成功者として相応しい過ごし方をすること、⑦幸福:他人を幸せにすることを探すこと、⑧言葉:自らの言葉に影響を受けその方向に向けること、の4人の賢者の言葉が心に残った。物語形式なので読みやすい。

  • 1人目
    人生で何か行動をすればひとつのピースがもらえる。一見役に立たないように見えるかも知れないそのピースを組み合わせていくことで、人生の夢が組み立てられる。そのピースは必ず自分の人生のパズルの一つであり、従って行動を起こすことに成功も失敗もないということ。スティーブジョブスのコネクトドットみたいな考え方かな?
    2人目
    人間には心という大いなる力があり、そこに無限の可能性が秘められている。それに気付き(信じるのではなく気づく)行動を起こせば、宇宙の大いなる力は出会いや経験というピースを与える形でこれを手助けしてくれる。自らの無限の可能性に気づくことが成功に繋がる。
    3人目
    自分は世界に一つしかないかけがえのないものであるという自尊心を高くもつ必要がある。生きていくうちに失敗をしたと思ったりして自尊心を失う者もいるが、1人目が言ったように、行動に失敗などない。経験ピースをくれるだけだ。だから自分はかけがえのない尊い存在であることを疑う必要はない。そして同時に、他の人間も全てかけがえのない存在であることを強く思う必要がある。そうすれば他の人の内にある大いなる力も自分の味方になり、新たなものを産み出すことができる。
    4人目
    何になりたいかよりも、どんな人間になりたいかを目標にすべき
    5人目
    今日という日、今という瞬間を全力で生きるべき。自分の伝記を読む者が「こいつは成功するな」と思えるような行動や言動を、今日という1ページに記すことだけを考えて過ごすべきであり、これまでのページを読み返したり、未来の白紙のページを見て不安がったりする必要はない。「嫌われる勇気」にもあった、人はいつからでも変えられる、「今」の「自分」に最高のスポットライトを当てる という考え方か。
    6人目
    真の財産とは時間である。生きるために必要な金を得るために働くのは必須だが、それにプラスアルファの時間を労働に充てるのではなく、他人や国や地球のためにできることを探して行動することに費やすことこそが本当の投資である。
    7人目
    自分を幸せにするために生きる人と他人を幸せにすりために生きる人がいる。そして、後者が結果として幸福になり財産も多くなる。しかし、現代の多くの人は自分を幸せにするために生きている。逆に現代は他人を幸せにしたい人にとってはチャンスに満ちた世界になっている。この事に気づいた者が成功する。
    8人目
    幸せかどうかは自分が決める。そして、自分の決定には、自分をとりまく言葉、特に自分の内にある言葉が重要な役割を果たす。今日使う言葉は幸せな者が使う言葉でなければならない。
    最後の賢者
    感謝すること、与えることで真の幸福を得られる。そして、人はいつどの瞬間からでも賢者として生まれ変わることができる。正に「嫌われる勇気」と同じ重要な教訓

    つまり、今日を全力で成功者にふさわしく生きる、それも、自分の内面の言葉をそのように保ちながら、そして、自分には無限の可能性があることを確信し、自分と他社を尊敬しながら、他人を幸せにすることを自分の幸せと感じながら行動し、そこから人生のピースを得る という生き方をしなさい ということ。

    新たな賢者の書の最初の賢者となった主人公、そして新たな旅に出るのが主人公の息子であるという意外な(まあ、ある程度予測してたけど)ラストも爽やかでよかった。

  • 一緒に旅をしている様だった。
    自己啓発本。

    自分の中でなんとなく感じていた感覚を言葉にしてくれている様な内容だった。

    14歳。たまたまヤマザキマリさんが一人イタリアに旅に出たのも14歳。
    私自身が一番破天荒だったのも14歳頃だったなぁと思い、感慨深いものがありました。
    感受性の強いその時期に、どんな人に出会うか。
    それと同時に、何歳からでも新たな人生はスタート出来ることを教えてくれる本でした。

    書き留めたい内容が沢山だった。

  • 僕も賢者になれるように、それぞれの賢者からの学びから、これからの自分を考えてみました。


    〇賢者からの学び
    →これからの自分。

    ①行動
    →どんなに小さなことでもいいから始める。
    ②可能性
    →信じれば、何にでもなれる。
    (コンフィデンスマンの映画でも心に刺さった言葉です。笑)
    ③自尊心と他尊心
    →少しでも周りを気遣える人間になる。自分は二の次三の次。
    ④目標
    →会社が社会に貢献できるように、全力でサポートする!
    ⑤今
    →この本の感想をまとめることで、昨日の自分より成長する。
    ⑥投資
    →ゲームの時間を制限して、レビューを書く時間に投資をする。
    ⑦幸福
    →自分のブログが、たくさんの人を助けるような場所にする。
    ⑧言葉
    →自分の発する言葉をキレイにする。人は言葉でできていると思うから。
    ⑨-1感謝
    →嬉しかったことは、素直に伝える。この感想を読んでくれて、ありがとうございます!
    ⑨-2与える
    →本の感想を探しても見つからなかったら、自分が作る。
    ⑨-3誕生
    →毎日が誕生日。周りに言ったら、頭のネジが取れている人に思われそうですね。笑

    最後まで見ていただき、ありがとうございました。
    もし良かったら、いいね。
    お願いします。

  • 「上京物語」や「運転者」などを書いた喜多川秦先生のファンタジー自己啓発書。
    本書はサイードという少年が「賢者の書」を完成させるために9人の賢者に会い、9つのパズルのピースを集める物語である。

    9人の賢者はサイードにパズルのピースを与えるとともに、賢者(=成功者)になるために必要なことや、知恵、心構えを教えてくれる。

    その物語を通じて読者は人生で成功するために必要なことを知ることができる。本書におけるキーワードは「行動」。成功も失敗も、「行動」がなければ何も生まれないし、「行動」で生じた結果はただの結果であり、それをどう捉えるかによって、成功か失敗かは変わる。非常に読みやすくて行動したくなるような自己啓発書であった。


    以下9人の賢者の教え

    第一の賢者
    「大切なのは、必要なピースを集めるためにできるだけ多くの行動を起こすこと、そして、行動の結果返ってきたものをよく見て、どうやってこれを使うのか考えることだ。」

    第二の賢者
    「人間には無限の可能性がある。このことを自覚し、自分には世の中に新しいものを生み出す無限の可能性があると気づき行動を起こすとき、自らの心だけでなく、宇宙を創り出した大いなる力が、さまざまなかたちで手助けをしてくれる。出会いや発見などを含めた、必要不可欠なパズルのピースをくれるという方法によって。」

    第三の賢者
    「自らの人生を素晴らしいものにするためには、これ以上ないほど自尊心を高めなければならない。だがそれと同時に他尊心(周りの人間を尊重し、尊敬する心)も同じくらい高めなければならない。」

    第四の賢者
    「人生における成功について、何になりたいかはさほど重要ではない。はるかに重要なのはどんな人間になりたいかということ。どんな人間になりたいかを決め、それを強く思いながら自らを鍛えることで、何をすべきかというビジョンは自然と見えてくる。」

    第五の賢者
    「人生というのは、一冊の伝記を完成させるようなものだ。そして人生を成功に導くために今日一日の中でできることは、ただひとつ。今何を持っているいないに関係なく、今日一日、成功者としてふさわしい過ごし方をするだけだ。」

    第六の賢者
    「世の中の成功者と呼ばれる人のほとんどが、無一文からスタートして巨万の富を築き上げている。彼らは皆、投資をしたからこそ成功を手にすることができたのだ。ただし、彼らが投資したのは決して金ではない。自らの人生という貴重な財産を、時間という財産を投資したのだ。」

    第七の賢者
    「人間は何を探して生きるかという点において、二つに大別される。ひとうは自分を幸せにすることを探す人々。もうひとつは他人を幸せにすることを探す人々。どちらを考えるかによって、自分が所属するオアシスが決まる。世の中の成功者は全て西のオアシス(他人を幸せにすることを探す)の住人である。」

    第八の賢者
    「人生は言葉によって作られている。そして人間が一番よく聞くのは、他の誰でもない自分の心の言葉である。今の自分が、成功している、あらゆる幸せを手に入れられる人生の途中にいるということを認める言葉を、自らに聞かせ続けることによって、さらに大きな成功が手に入るのである。」

    第九の賢者
    ①感謝「今日一日生きていられるのも、幸せな一日にできるのも、あらゆる人が手助けをしてくれているからなのだ。その恵みに感謝しなければならない。自分と出会うすべての人や出来事に対して、心から思わなければならない。『ありがとう』と。そして大切なことは、それを伝えなければならないということだ。」

    ②与える「人生おいて欲しいものを手に入れるためには、手に入れたいと思うものを与える側にならなければならない。」

    ③誕生「人間は何度だって生まれ変わることができる。昨日までの愚者は、今日、賢者として新しい誕生を迎える可能性を持っている。そしてその可能性はすべての人にある。」

  • 内容は賢者と会ったことしか書かれてなく、ストーリーはほぼ無いが、最短で賢者になるための言葉が書かれている。
    賛否両論あると思うがサクッと読めるので何周もできる教科書のような本。
    もう何年かして読み返したら違う感想になっていると思う。

  • 9人の賢者から学ぶ旅に出る話。読みやすく人生の考え方について学べた本。 今、自分があるのは今まで起きた一つ一つの積み重ねた結果。 起こる事全てに意味がある。そして感動出来る事が多い程幸せ


  • 2020.8.17

著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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