夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887598164

作品紹介・あらすじ

年収600万円稼ぐ男を見つけるより、2人で年収600万円稼ぐほうが断然近道!リーマンショックで夫婦同時失業した経験を持つファイナンシャルプランナーが教える、ダブルインカムでかしこく生き抜くためのお金術。

感想・レビュー・書評

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  • 結婚を機にライフプランをしっかり決めようと思い、家計管理関係の本を買いあさった内の一冊。

    個々の内容的には類書(「年収200万円からの貯金生活宣言」)とそれほど変わることは無いという印象。
    ただし、これから増えるであろう平均的な収入の夫婦共働き世帯を対象にしているところが特徴。

    夫婦でのライフプラン=目標をしっかり決めることが、家計管理で最も重要と痛感。

    目標を決め、現在の資産・負債を把握し、固定費を圧縮し、将来への投資にまわす。

    固定費では住居費と保険、将来投資では教育費と老後資金が一番大きなところ。これも一般的な解はなく、二人の価値感=ライフプランによって大きく異なる。

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    ・1940年生まれの人と1980年生まれの人とでは、支払う額ともらえる額のトータル差が6620万円もあるという研究もあるほどです。

    ・つまり、国の保障にすでに多くの金額を支払っているのですから、民間の保険に加入して二重にお金を使う必要はありません。

    ・二人にとって理想の状態を絵に描く
     二人の「やりたいことリスト」を書き出す

    ・ふだんからおたがいの資産と負債の金額と書類を整理しておくこで、いざ保険の請求をしようというようなときにも、保険証券を探す手間が省けます。

    ・「目指す年収の五パーセントを自分に投資する」という言葉があります。

    ・給与受取り口座、支払いのための口座、貯金のための口座を分ける

    ・忘れてはいけないのが、保険は貯金ではないということ。低金利の時代に、学資保険、終身保険、個人年金保険などの貯蓄型保険でお金を塩漬けにするのはやめたほうが得策です。

    ・証券会社の総合口座(MRF)は安全で換金性も高く、普通預金よりも金利が高いのでおすすめです。

  • この大変な不況時代、どんな人でも経済の影響を受けずに過ごすことはできません。
    減給となったり、ひどい時にはリストラに会ったりということも、もはや人ごとではない時代。
    実際に著者も、不況の渦に巻き込まれて、夫婦ほぼ同時に職を失って大変な思いをしたという経験から、お金の管理に留意するようになったそうです。

    変わりゆく社会情勢に、自分たちのライフスタイルも合わせていくことが肝要だと教えてくれます。
    いつまでも古い経済感覚でいては、時代と合わずにいつか足元をすくわれかねません。
    そのために、夫婦でお互いにやりくりしていくことの大切さが語られていました。

    終始雇用制度もぐらつき始めている、先の見えないこの時代。
    夫の収入だけに頼らず、ちょっとしたパートでも夫婦で働くようにする方が、互いのストレスも減るという考えは、合理的ですし特に夫側の心理的ストレスが減りそうです。
    妻の給料には扶養控除という免税措置も取られます。
    お金の話題は、たとえ夫婦間でもデリケートなもの。
    予定通りにいかないと、夫婦間の溝を作ってしまう原因にもなりかねません。

    また、先行き不透明な時代だからこそ、自分への投資も必要ですが、やはりそれは、自分で稼いだお金を使う方が、互いに気持ちよくいられそうです。
    夫婦二人三脚で助け合いながらも、自分が使えるお金を持っていることも大切でしょう。
    おこづかい制度よりは、夫のモチベーションも上がりそうです。

    収入の見直しには限界があるものの、支出の見直しは多岐にわたるため、さまざまな節約が見込まれます。
    ふつう節約というと、食材費を抑えることを連想しますが、必要生活経費で浮く金額は微々たるものだとのこと。
    普段気付かずにいる別の出費の方に目を向けるべきなんですね。

    お財布から出ていかない引き落とし出費には、どうもあまり目が向きませんが、実はそちらを見直す方が、長い人生から見てコストが高くなるため、大きな改善が見込まれるとわかります。
    任意の生命保険も必要ないという大胆な意見にはびっくりしましたが、日本の保険制度を考えると、確かに補足的なものを契約する程度で充分だとも思えます。

    税金、保険、貯金、投資などの章ごとに分けられ、章ごとに内容に見合った参考書籍が表紙写真付きで紹介されているため、追加情報がほしい場合にはとても便利。
    爪に灯をともすような、かつかつの節約術が紹介されているわけではないため、すぐに結果が欲しい人には物足りなさを感じるかもしれませんが、短期の節約で乗り越えられるような状況ではなくなっている現在、夫婦お互いにとってなるべく無理のない、負担のかからない範囲で頑張っていくという姿勢が、人生という長期戦に必要なのでしょう。

    出費を抑えてばかりいると、日々の楽しみも失われてしまいますが、この本では自己投資などにはお金を惜しまないことが推奨されています。
    お金を使うことで得られるリターンも、無視できない大切な要素。
    節約だけではなくきちんとしたお金の使い方をするといったこれからの資産管理が示されているところに、メリハリのあるバランスのとれた生活スタイルを感じました。

    「お金から自由になる」ということは、お金のことに頓着しないことではなく、お金について把握してきちんとやりくりしていくこと。
    夫婦が資産や家計の管理を相手任せにせず、きちんとお金について話し合い、協力し合うことが一番大切だということを教えてくれた一冊です。
    夫婦のがんばる様子が伝わってくる楽しいイラストも、好感が持てました。

  • とくに頭に残ってることはない。

    外枠として得られたことは 「国際英検」の存在と
    「FP協会」 の存在 暗いかもしれない。

  • 2011年7月
    川口市立図書館で借りて読みました。

    参考までに・・・という感じでしょうか。

  • すぐに実践できそうな内容が書かれているのが良かった。結婚したものの、なんとなく今までの惰性で生活をしていた人は必見。家計の何をどう見直せば、これからの世の中を上手く生きていけるかがシンプルに書かれている。初歩的な事も書かれているため、30台半ば以降の人にとっては物足りなさが感じられるかもしれないが、若い夫婦にとってはためになる情報がきっとみつかるハズ。

  • DINKS向けの本。
    表紙か帯に、そう書いていてほしかった。

    地方在住、共働き、子ども2人育てている私には、全くメリットがありませんでした。

    生活感に欠けています。
    仕事をしながら、子どもを育てることの現実が、全然考慮されていません。

    ターゲットをもっと絞り、子どものことに触れない方が、よかったのではないかと思いました。

  • 結婚前後の方々には超おススメ!

    2011年頃/結婚前にこの本が話題になっており、購入。
    この本のおかげで世帯年収の水準が定まり、
    家・車・教育費を中心とした大きい支出があった時には、
    この本のアドバイスを参考に意思決定が出来たかも!

    何度も繰り返し読んで、記憶に定着したので、
    ここ数年はこの本を読む事はなかったが、
    去年、長女が結婚したので改めて読み返してみると、
    今の時代でも通じるアドバイスが多数あった!

    1つ留意するとしたら、子どもが何人もいるケースに関しては、
    参考にできる事があまりないので、結婚前~子どもが生まれる前くらいの
    ご夫婦やカップルに一番お薦めですー

  • 共稼ぎの入門書
    特に印象的だったのは、ETF(上場投資信託)

    他に本書で書かれていることは
    ・結婚は得(光熱費など金銭面で安くなる)
    ・女性は仕事を続けた方がよい
    ・親の世代とは条件が違う(年金、医療、介護などの社会保障)
    ・無駄な固定費を減らす(生命保険、住居費、クレジットカードの年会費など)
    ・家は賃貸でもよい
    ・マイカー所有は高くつく
    ・子どもの教育費は2人次第
    ・老後資金を知る、貯める

  • 著者の体験に基づき書かれており、説得力がある。
    保険など固定費を把握し見直す。

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著者プロフィール

■監修・翻訳者略歴
花輪陽子(はなわ・ようこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 (国家資格)、 CFP (R)認定者。外資系投資銀行を経てFPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社プラスアルファ新書)、『夫婦で貯める 1億円!』(ダイヤモンド社)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)、『大転換の時代』(プレジデント社)など著書・訳書多数。海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトも運営。まぐまぐ 「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編」も執筆中。

「2023年 『捨てられる日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

花輪陽子の作品

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