エリア’88 1 (MF文庫 1-1)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784889919585

感想・レビュー・書評

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  • うなりあげるエンジンが鉄の塊をぐんぐん上昇させ、砂漠の空を涼し気に滑空する戦闘機。スイッチひとつで弾が飛び出し、標的に命中すれば爆発四散炎上、黒煙が空へと伸びていく……。

    子供の頃にも読んでいますが、そのときは戦闘機やパイロットがかっこいいって思うぐらいだった。炎上し黒煙を噴き上げるその地点に、多くの人が巻き込まれているのだと。そこに誰かの人生が、親が、子が、家族が、恋人が、友が命を失ったかもしれないのだと。見たこともない相手でも、人間なのだと、今更ながら気づいて、主人公シンの生き続けることへの、深い苦悩や罪悪が切なく、同時に恐ろしくなります。

  • コミック

  • 201341.第一章から泣ける。男の絆は本物でかっこよくていい。これはどんどん読めそうな予感♪

  • 親友に裏切られ戦地エリア88に送られた主人公の悲運とそこから這い上がる怨念に惹きつけられ読むことをやめさせてもらえない。戦地で戦う男達を取り巻く妻や奥さんをも不幸に巻き込む戦争に目を背けたくなる。特にミッキーの死は衝撃的だった。(あのミッキーって「ふたり鷹」に出てくるミッキーとは他人なんだろうか??)最後は神崎にも少しばかりの救いが向けられた気がしていいラストだと思う。

  • 理不尽に激戦区の傭兵部隊の戦闘機のパイロットにされてしまった風間真。
    契約期間内をなんとしてでも生き延びて、愛する人の待つ日本へ帰りたい。

    もう、面白いのひとことにつきます。
    息をつかせぬ展開や迫力のある戦闘シーン、
    そして登場する個性的で気のいい仲間達。
    戦場での葛藤や人間関係、その裏で動く裏切り…
    深く深く考えさせられるストーリーであると同時に、
    戦闘機の格好よさにも惚れ惚れします。

    個人的にミッキーがものすごく好きです。

  • これも、懐かしいマンガですねぇ。
    はじめて見たのは、多分、アニメ版の映画でした。これが、けっこう出来がよくって、あと、コミックを読むようになりました。

    コミックの方は、不死鳥のようにいろいろと大きさが変わって、新書版、ワイド版、それから、スコラから文庫がでて、今回のメディアファクトリー版文庫と変わりました。
    だからわたし、多分、このマンガ、3回ぐらいは通しで読んでます。それでも、何回読んでも、結構楽しいです。

    このマンガは、最初の1巻目は、まだストーリーがはじまっていない感じですねぇ。いつ終わっても、大丈夫な感じで続いています。
    でも、あの伏線も、ものすごくしっかりとひいてあります。

    中盤から後半にかけて、怒濤の展開を楽しみに少しずつ読み返していきます。

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著者プロフィール

1951年4月26日生まれ、大阪府出身。
高校時代から少女マンガに傾倒し、高校卒業後に上京。
72年にりぼん漫画賞佳作に入選し、73年「りぼん」4月大増刊号に『吸血鬼はおいや?』を発表してデビューする。
同年2月、マンガ家の佐伯かよのと結婚、3月に松本零士の零時社に入社する。
3年半ほどのアシスタント生活を経て77年に独立、「月刊プレイコミック」に「戦場ロマン・シリーズ」を連載して本格デビューする。
さらに同年「増刊少年サンデー」に発表した『ファントム無頼』(原作/史村 翔)がヒットし、一躍注目を集める。
以後、精密なメカニック描写と魅力あふれるキャラクターが織りなす物語で、多くのファンの支持を獲得。
85年、『エリア88』および『ふたり鷹』で、第30回小学館漫画賞を受賞。
航空マンガやカーアクション物のほかに、『クレオパトラD.C.』、『砂の薔薇(デザート・ローズ)』など、女性を主人公とした作品もファンを熱狂させている。

「2023年 『新谷かおる航空機グラフィティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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