世界を救う100歳老人

  • 西村書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890137992

作品紹介・あらすじ

アランの101歳の誕生日パーティ祝いに、親友ユーリウスが熱気球を用意した。乗り込んだはいいが、あることをやらかして、ふたりは一路インド洋上空へ。大海原を漂流するふたりを助けたのはなんと北朝鮮の船だった。またたく間にブリーフケースいっぱいの密輸ウランをめぐる地球規模のトップシークレットに巻き込まれ、怒涛の冒険が始まった! トランプにメルケル、プーチン、金正恩、世界のリーダーが続々登場。紙ナプキンに書かれた機密文書、ナチとの遭遇、大量の違法アスパラガス……。笑撃のドタバタ歴史改変小説!書評家・杉江松恋氏 解説!冒険小説史上、最高齢の主人公の物語。
煮ても焼いても食えないじじいが百年分の貫禄を見せつけて若造どもを圧倒する。

●前作『窓から逃げた100歳老人』 は、45カ国で刊行され、1000万部を突破する大ベストセラーに。
2014年11月映画公開(邦題「100歳の華麗なる冒険」)、2015年 本屋大賞翻訳小説部門 第3位。

感想・レビュー・書評

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  • 窓から逃げた100歳老人アランは、101歳になりタブレット片手に世界をめぐる。トラブルに遭遇し、なんとか生き延びるのは彼の宿命。トランプ、プーチン、金正恩、そしてメルケルもアランにはかなわないのか。
    各国の首脳をも振り回しアランのアランっぷりは今回も面白い。タブレットに見入り、世界の今を吸収するアラン。現世界の風刺をアランを通して描かれ面白い。どうしてこうなってしまうのか、どんな風に切り抜け、世界を救ってゆくのか、楽しく読めた。タブレットより得られる情報について、ネットの情報に疑問視するアラン、賢いね。

  • 前作を読み、割と気に入っていたので読んでみました。

    な、なんだ…この楽しさは!!

    読後感がどこか寂しくなるくらい、楽しい一冊でした。
    ザビーネ、ユーリウス、アランおじいちゃんと世界旅行をしている気分になれました。
    アランおじいちゃんの、黒いタブレット…iPadですか、アレにどハマりする姿が現代人の風刺的姿で良かったです。
    お気に入りはネオナチのヨンニー。
    ヨンニーって、ヨンニー…よんにー…42…死に…というデスタッチな名前で、まさに本気のデスメタル級な性格で、亡き兄の棺桶の話が好き。
    笑い度は前作より増しています。
    トランプ大統領で不覚にも、笑ってしまいました。
    この作家、好きだな。

  • 歴史上の事件に深く関わり数奇な人生を送ってきた100歳の老人が主人公の続編。101歳となり破天荒な人生は続く。本作でも、トランプ、プーチン、金正恩、メルケルが実名で登場、彼らと妙な縁で絡み合いながら、予測不能ながらどんな展開が待ち受けているのか、期待を高めつつ読み進める。単なるドタバタかと思いきや、最後には、作者のメッセージがさりげなく伝えられる、余韻ある終わりで閉じる。人生の醍醐味とは何か、主人公の楽天性にヒントが感じられる。

  • 前作から5年、ケータイもらったりタブレット持ったり、ジジイも進化してたり。前作も読み直したんやけど、他人に対してエラそうにだったり不機嫌に接したりしたら報いを受けんねんな、気をつけようと思いました(小学生並みの感想)。結局タブレットの通信代は最後までホテル持ちなのか?とか。ただ前作が世界を股にかけつつ時代もまたがってただけに比べるとちょっとインパクト弱いか、ってところで星1つ減。
    あと、細かいこと言うと杉江松恋氏の解説でトランプ、プーチン、メルケル3人の大統領って書いてるけどメルケルは大統領やないよね、ドイツって他に名誉職みたいな(失礼)大統領いたよね、とか。

  • いつもながら、ぶっ飛んだ主人公がタブレットにはまり、周りに流されつつも、世界の首脳相手にコケにしたり、子供をなだめすかすようにしてみたり。
    実際101歳にとってほとんど人間が青二才なんだなぁ。

    次は是非日本での活躍が読みたい

  • 前作はほぼ忘れているが、
    最近の人たちが出てきてなんだか読みやすい。
    プーチンにちょっと好意的?

  • 前作を読んだのはずいぶん前なのでうろ覚えなんだけど、前作でアランは運命の女性と出会っていなかったっけ?彼女は影も形もない。言及もまったくない。私の気のせいだったかな?

    この小説が発行されたのは2019年7月6日。この年の12月1日に新型コロナ感染症の最初の患者が中国の武漢で発症したと言われている。もしもこの本の執筆が半年遅れていたら、アランとその仲間たちは呑気なアスパラガス農家になれたかどうか。
    この三年間で小説の主要登場人物の一人であるメルケル首相は退任したし、プーチンはプーチンの世界でしか正当化できない戦争を起こして、この21世紀を20世紀並みにみじめな世紀にしてしまった。

    前作と変わらず楽しい作品ではあるけれど、現実世界の変化のスピードがあまりにも早すぎる。とはいえ、理解不能なスピードで進んでいく世界を理解するために、ヨナス・ヨナソンのような人はいるんだと思う。

  • 前作に続いて、アランの破天荒な旅は続く。あることをきっかけにして。

    金正恩、トランプ、プーチン、そしてメルケル(やその側近)を巻き込んでの旅。

    今回は“黒いタブレット”を片手に、世界を見つつ、危機を見事に乗り越えていく。

    時に飄々と、時にものすごく前向きに考え、行動する。

    実にあっぱれ。

    各国首脳とのやりとりはくすくす笑いながら読んだ。

    最後のメッセージ的なものは、101歳からの格言としてうけてめよう。

  • さすがアラン!と、何度もつぶやいてしまった。
    のんびり生きているようで、ものすごいことをやってしまう。
    何者にも振り回されず、冷静に判断できる力が素晴らしい。その結果、人を救ったり、殺してしまっているけど、本人は気づいてなかったりもするところが何ともいえず好きだな。
    メルケルさんに、ペーパーナプキンで手紙を書くシーンが好き。

  • トランプにメルケル、プーチン、金正恩…さすがアラン、スケールがでかい!

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著者プロフィール

著◆ヨナス・ヨナソン(JONAS JONASSON)  1961年スウェーデンのヴェクショー生まれ。ヨーテボリ大学卒業後、地方紙の記者となる。その後、メディア・コンサルティング会社およびテレビ番組制作会社OTWを立ち上げ成功。テレビ、新聞などのメディア業界で20年以上活躍した後、『窓から逃げた100歳老人』を執筆し、デビュー。世界で累計1500万部を超える大ベストセラー作家となる。本書は、『国を救った数学少女』『天国に行きたかったヒットマン』『世界を救う100歳老人』(いずれも西村書店)に続く5作目。

「2022年 『華麗な復讐株式会社』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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