秘密の花園 新装版

  • 西村書店
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本棚登録 : 414
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890138951

感想・レビュー・書評

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  • いくつになっても、大好きな本に出会うと視界が開かれていくような感動を味わえる。ヒースの花が美しいのも、デルフィニウムが青いのもリンゴの花が可愛らしいのも知っている。読みながら情景が胸の中に溢れてくるようだった。子供の頃に「秘密の花園」に出会っていれば花のことは知らなくても、好奇心でいっぱいのまた別の感動があっただろう。好奇心は人生のともしび。未来を照らし出すともしびになったに違いない。また、この本は挿絵が素晴らしい。見開きのページで息を呑むこともあった。物語を何倍も素晴らしいものにしてくれた。
    何か大切なものを忘れてしまいそうになったら、コリンのように「魔法はみんなの中にある。」を繰り返し唱えながらしっかりと前進し続けたいと思う。

  • 高校生にもなって読んでるのどうなのかしら、と思うくらい読みやすかった。
    題名の通り美しい物語で心が浄化されそうな感じだった

  • 敢えてひねくれた読み方をしてみる。
    メアリもコリンも、ネグレクトという虐待の被害者。
    そして、そんな環境にあっても子どもがいかにタフで立ち直り得るかという例証。
    そしてそして、庭いじりというか、草引きでもいいんだけど、土を触ると落ち着くっていうのは、本当ですね。なんだろう、自分一人対大きなもの?

    植物の名前がたくさん出てくる。庭いじりなどをするお年頃の私にはジギタリスもスノードロップもすぐ分かるけれど、子どもの時は分からなかったろうなあ、なんて回想。そして、ジギタリスといえば、ベアトリクス・ポターの「アヒルのジマイマ」にステキな絵が描かれていたような記憶。やはりイギリスは園芸大国?なんですね。

  • 良質な育児書として読んだ。
    新鮮な空気をたくさん吸い、太陽の光を浴びて、ご飯をたくさん食べること。自然の中を駆け回り、働くこと。生命の芽吹きを目撃すること。なにより、信じること。
    子どもは、人間は、生き物は、生きる力を自分の中にしっかりともっているんじゃないかと思わせられる。

    少女の頃に読んでいれば、メリーやコリンやディッコンと友達になって、秘密の庭にもっとときめいていたのかな…と思うと惜しい。

  • これは、物語の枠を超えた最高の、医学書であり、
    魔法、というものがこの世に存在するということを
    すんなりと、立証し、納得させてくれる魔法の書であり、また、真の美味しい食べ物とは何かを教えてくれる食本でもあり、自己啓発本何十冊読むよりこれ一冊で全て満ち満ちるような力を持った秘密の書である

  • 完訳? 子どもの頃読んだときなかったエピソードがあるような。バーネットって今でいうスピ系なのかなあとちょっと思った。ひきよせの魔法とかこの頃からあったのね。

  • 『文学少女のぐるめガイド』より
    甘く酸っぱいジャム

  • 我侭な子供たちが、荒れた"秘密の花園"を見つけ、少しずつ手を入れながら、子供らしい心と身体を育ててゆくお話。
    ちょっとしたことで不平を言って、気難しくなったり、癇癪を起こしたり・・・。そんな彼女達の頑なな心を動かしたのは"好奇心"なのかもしれない。そして、笑顔と健康を取り戻していく姿は読んでいて心からホッとするとともに、読んでいてドキドキしてくる。
    そして、本の扉を開く私自身も・・・同じように秘密の花園を探す"好奇心"がうずくのである。

  • 私はこの本を読んで、ヴィクトリア時代のイギリスが大好きになりました。かたくなに閉じていた少女の心がだんだんと開かれてゆく様子がやさしく描かれています。

    九州大学
    ニックネーム:森 透

  • 児童文学は「癒し」である。読む者を癒してくれる一冊。

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著者プロフィール

フランシス・イライザ・ホジソン・バーネットは、1849年イギリス・マンチェスターに生まれたが、幼い頃父を亡くし、16歳で一家とともにアメリカへ渡る。1873年、医師のスワン・バーネットと結婚、二人の男児をもうける。1886年『小公子』を発表し大ベストセラーに。1905年『小公女』、1911年『秘密の花園』を発表し、世界的な児童文学作家としての地位を不動のものにした。ニューヨーク州で余生を送り、1924年同地にて死去。

「2021年 『小公女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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