- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890139774
作品紹介・あらすじ
おとぎ話と、伝説と、楽しさいっぱい!
ゆかいでちょっぴり切ない、クリスマスの物語。
みんながずっと知りたかった、本当のお話——。
愛情いっぱいに育てられた11歳のニコラスは、家が貧しく、クリスマスにもらったプレゼントは2つだけ。
父ちゃんは賞金を稼ぐため、エルフの村をさがしに出かけた。
だが、意地悪なおばさんとの暮らしにたえきれず、ニコラスも父ちゃんのあとを追うことに。
途中でトナカイを助けて友達になり、ひたすら北を目指すのだが…。
数々の事件と悲しみを乗り越え、成長していくニコラス。
サンタクロース(ファーザー・クリスマス)はどのようにして生まれたのか?
おとぎ話と伝説を交えた愉快で胸にせまる物語。
愛すべき新しいクリスマス定番の誕生です。〈映画化決定!〉
(※読者対象/小学校高学年以上)
(*使用漢字…常用漢字 *ふりがな…小学5年以上の漢字に付与)
感想・レビュー・書評
-
とても上手くできている
虚々実々の間を
それらしく、メルヘン含め
なるほど・・・と詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『この世に不可能なんてない。不可能を現実にするには、できると信じることなんだ。』
残念ながら(きっと)この世に魔法はない。
どんなに願ったって叶わないこともある。
それでももしかしたら「こんなの無理だ」と諦めてしまうことの中には、できると強く信じれば実現できることも多いのだろう。
貧しい少年ニコラスが、幸せを届けるサンタさんになったように…。 -
ニコラスはまずしいきこりの息子。ある日、父親は王さまの命令を受けた男たちと共に、エルフの住むというエルフヘルムを探して旅に出た。残されたニコラスの面倒をみるためにやってきたおばさんは、とんでもなく意地悪。ニコラスは父親を探すため、自身も旅に出た……。
Netflixの映画を先に見ていたので、少しずつちがう部分があるな、と思いつつ読んだ。特に最後の部分が違うのだけれど、はっきりとしたハッピーエンドの映画にたいして、しっかり読者に考えさせて、じんわりと温かさを感じさせてくれるお話になっていた。魔法ですべてが叶うわけではない。ニコラスも自身の願いとそれを叶えるにはどうしたらいいか、理解するのに長い年月をかけた。そして心から信じることで、自分自身のやるべきことを叶えたんだ。「不可能なことなどない。信じて心から願う」という強いメッセージ。私たちが知っているクリスマス、サンタさんへの疑問が物語中で少しずつつながって明らかになっていくところが良かった。 -
ファザークリスマスがなぜファーザークリスマスになったか。
貧しい木こりの父親と二人暮らしのニコラス。父親はエルフの存在を証明出来たら王様からもらえる賞金を目当てに、仲間とエルフ探しの旅に出る。留守番に来てくれたのはいじわるなカルロッタおばさん。おばさんんお仕打ちに耐えかねたニコラスは、たった一人(?)の友だち、ネズミのミーカと父親の後を追って北へ向かう。
途中父親の仲間の矢が刺さったトナカイを救い、トナカイとともに父親を探す。
ニコラスは、人間(父親と仲間たち)に子どもをさらわれたことで人間を恨むようになったエルフたちに監禁されてしまう。エルフの子どもを救い出すことで仲直りをし、天涯孤独となったニコラスはエルフたちと暮らすことを選ぶ。それがファーザークリスマス、という事なのだが、なんだかすっきりしない。
父親は改心するものの死んで(殺されて)しまうし、平和なエルフの村を階級制度の厳しい社会にしてしまったエルフも、たいして反省する事もなく、なんとなく平和なエルフの社会に同化していくし。読み終わって、えっこれで終わっちゃうわけ??と思ってしまった。 -
ニコラスは父ちゃんと二人暮らし。食べ物にも困るようになって、父ちゃんは賞金を稼ぐためエルフヘルムを探しに北へ旅立った。代わりにニコラスの面倒を見るためにやってきたカルロッタおばさんは、ニコラスを家の外に追い出し、食べものもくれない。なかなか帰ってこない父ちゃんを探すため、ニコラスも北に向かったが、たどりついた先で知ったのは、衝撃の事実だった…。
サンタクロースの子どもの頃のおはなし。ドキドキする物語です。 -
不可能とは、ほんとは可能なこと。
目をとじて、ただ願えばよい。
正しく願えば、叶えることができる。