- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891003388
感想・レビュー・書評
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モールス・コードから始まって、電磁石を使ってリレーをつくり、それによって論理回路を作り出す。この本はコンピュータの原理を100年前から存在するこれらの技術を組み合わせて作り出し、それを洗練させ、最終的には仮想的なコンピュータ製作するものである。
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twitterで@NAGAYASU_Shinya さんがおすすめしてるのを見て購入。
内容は、コンピュータサイエンスの歴史をなぞらえる形で、コンピュータを作っていくという形式でわかりやすいしワクワクする。
初めにモールス信号や点字といった、実生活に浸透しているバイナリコードの仕組みを説明し、それらを電気的に表現するためのリレーを導入して、それらを組み合わせて論理ゲートをつくり、さらにそれらを組み合わせて組合せ回路(加算器減算器)をつくる。その後、フリップフロップからメモリ、CPUと進み、グラフィックス回路、周辺回路と接続するためのバスの説明がある。そこからは主にソフトの話になり、OS、アセンブラ、コンパイラの説明、という流れになっている。
基本の構成要素からコンピュータを組み上げていくという流れはよくあるが、次のステップに進む動機付けがとても上手く、また作るcpuが超シンプル独自命令セットの8bit cpuなのでとても理解しやすくて、非常によかった。
一方で、実際の構築手順やRTLが書かれているわけではないので、手を動かして進めることを想定はしていない。また、出先で読むためKindle版を購入したが、画像形式のためハイライト・メモできなかったのが残念だった。あとkindle版はタイトルがなぜか「CODE マイクロソフト公式解説書」となってるが、とくにマイクロソフ依存はしていない。 -
点字やモールス信号から始まって、リレー・メモリ・CPUへとコンピュータの仕組みを解説していく
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コンピュータが作れる気がしてくる。ワクワクする本。
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かなり前に読んだ本だが、全て情報に興味がある人にお勧めできる良書。
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2進数、補数など、今まで読んだ本の中で一番わかりやすかったです。
基本情報処理技術者試験の対策にもよさそうです。 -
最近は分かりませんが、一昔前のWindowsのプログラマーはほぼみんなお世話になった通称"ペゾルド本"の著者チャールズ・ペゾルドが書いた、コンピュータの仕組みの解説本です。
コンピュータの成り立ちの歴史を非常に分かりやすく説明していて、個人的には大学で”計算機”について学んだ飛び飛びの知識がこの本を読んだ時に一気に繋がったという感覚を得ました。特に組み込み機器のエンジニアにオススメしたい本です。 -
コンピュータアーキテクチャの成り立ちについて詳細、かつ平易に書かれた本。電気の仕組みから始まり、ブール代数による論理演算、そしてそれを可能にするAND, OR, XOR等のスイッチ群の仕組み、果てはアセンブリ言語まで書かれてある。コンピュータが発明されるまでの歴史的背景なども説明してあるので、たくさんの事象や概念について説明がされてはいるものの、分かりやすい。
別に何の役にも立たない知識かもしれないが、プログラミングをする際にコンピュータアーキテクチャの成り立ちが頭に多少なりとも入っているほうが、より良いプログラムが書ける気がする・・・。 -
この本がよいと思われるところ
情報のコード化ということを中心に据えて計算機の「からくり」を手順を追って
説明しているところ。つまり計算機が情報処理のための機械だと言うことを丁寧
に説明している。
いきなりCPUのアーキテクチャーのような話ではなく、できるだけ物理的な手応
えをつかめるような書き方になっているところ。
できるだけ平易な言葉を使って読者を遠ざけていないところ。
著者がCharles Petzoldである。
ということで、計算機や、デジタル回路の初心者が体系立った基礎を積むために
読むのには非常によい本です。それぞれの教科書や実習だけではバラバラになっ
てしまう知識体系を情報というキーワードでつなぎ止めることができるようにな
ります。またそうでない人もこの本を読むことで、教養としての計算機知識を身
につけることができるはずです。 -
だいすき。しかし、バーコードの話は日本と微妙に事情が違う。