鏡・空間・イマージュ (風の薔薇叢書)

著者 :
  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891762025

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  • 見ないことの不可能性
    おしゃべり
    似ていること
    自己同一性の裂け目
    ジャコメッティ
    表層
    対象の遠ざかり、遠ざかりの現前
    死骸
    非人称性
    イマージュ
    「われわれは、<芸術は...ない>という否定形でしか芸術について語れなくなっているのだ。<ない>という不在そのものの現前である。影ー存在しないことの不可能性。」

  • [ 内容 ]
    鏡のなか―そこにいるのはわたしだろうか。
    だが、そこではわたしのどのような行為もイニシアチヴを失い、なにごとをもはじめえないだろう。
    わたしが断定するとき、すでにそこには同じ断定が先取りされていて、わたしの断定がわたしのものであることを蝕んでしまうだろう。
    このコギトの崩壊。
    わたしは見ているが、それはもはや、わたしの見ることの可能性によってではなく、ある非人称的な見ないことの不可能性によってなのだ。
    そこにいるのはだれか。
    そして、だれが語っているのか。

    [ 目次 ]
    鏡について
    神話について―ギュスターヴ・モロー
    街について―ベル・エポックのポスター
    顔について―素朴画家たち
    鳥について―ジョルジュ・ブラック
    夜について―ホアン・ミロ
    訪れについて―三岸好太郎と佐伯祐三
    眼について―アンドレ・ブルトン
    ランプについて―イヴ・ボンヌフォア
    出口について―清岡卓行

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