ミモロジック: 言語的模倣論またはクラテュロスのもとへの旅 (叢書記号学的実践 14)
- 水声社 (1991年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (643ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891762506
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
ソシュール以後、「言語記号は恣意的である」という命題は異論の余地ないものとして受け入れられている。
だが本当にそうなのか?本書では、聖アウグスティヌスと中世のラテン文法家たち、ウォリス、ライプニッツ、ワハターなど17~18世紀の哲学者・文法家を経て、マラルメ、ヴァレリー、プルースト、さらにクローデル、バシュラール、レーリスなどの多彩な思考が描いた〈言語に関する夢想〉の具体例をふんだんに紹介しつつ、言語記号の有縁性について、音声象徴性について、人工言語、言語起源論へと視野を拡げ、《詩》の創造の核心へと至りつく。
[ 目次 ]
1 名の渾名学
2 言葉ノ理由ニツイテ
3 物ノシルシトナル音
4 言語創始者ヘルモゲネス
5 模倣的書記法
6 絵画と派生
7 普遍化された象形文字
8 擬音詩学
9 白い帽子対白い帽子
10 内的屈折
11 砂漠の言語
12 言語の欠陥に対して
13 名の時代
14 作動中の書記言語
15 signe(記号)/singe(猿真似)
16 語の味方
17 夢想の性別
18 制限された音声的模倣
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