- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891947118
感想・レビュー・書評
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2018年では20冊目
うーん。
わかったような、わからんような。
教養、身につけたい。
愛の孤独はとても共感。
この本を読んで、あぁこれも必要な経験だなと思えたし
ありがたいなって思えた。
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良い本だとは思うんですが、57歳になってしまった私には遅かりしという感じです。40年前に読めていたら、今と変わっていたのかなあ。
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孤独と仲良くなりたいのでこの本を手に取りました。
ひとりでいるのは好きだけど、なんでもない時にふと陥る
孤独感には耐え難いものがある。
できれば孤独とは無縁に過ごしたいけどそれができれば苦労はない。
波はあっても一生孤独が付きまとうんなら
いっそのことポジティブに孤独を楽しめばいいじゃないか。
著者は語る「人としての強さは、単独者になれるかどうかに尽きる」
誰でもうまくいかないときは、この世に自分の味方なんて
一人もいないんじゃないかという絶望感に打ちひしがれる。
そんなときも自分だけは自分の味方だと思える訓練があり、
孤独に対してポジティブな覚悟があると、
少々のことじゃくじけなくなるそうな。それはとても心強い。
確かに、充実したひとりの時間は
「ひとりで喫茶店来て、コーヒー飲みながら読書してる自分が好き!」
という気持ちに浸れている。自分で自分の行動に賛同してる。
結局孤独がこわいのは「孤独な自分」を受け入れることができないからなんだよね。
「孤独」=「惨め」という形が自分の中に刷り込まれて
かつそんな自分を受け入れる器もなくて、どうしようもなく不安になって
何もかも失ったような気持ちになる。
そしてそれがまた「孤独」という言葉と直結して、結果、
「何がなんでも孤独になりたくない!」っていう気持ちを生んでしまうんだろう。
孤独そのものをなくすことなんてできないんだったら、孤独を惨めだと思う自分を改善していくしかないよなー。
とそんなことに気付かせてくれた一冊でした。
どんなスタイルで孤独と仲良くしていくか。
孤独の実践者達がどんな孤独を味わって、どのようにそれを力にしていったか。
孤独を力に変えていくためには色んな方法があるし、
自分の目指すべき孤独の実践者を見つけていれば
いざという時も自虐的にならず孤独を楽しむことができる。
孤独を持った人は魅力的だということがよく分かる一冊。
私も魅力的な孤独をまとった人間になりたいな。
mixiログ 2010/07/23 -
テレビでよく見る齋藤先生の過去は今の私に似ていた。私はもがいている。彼ももがいていたようだ。安心するような嬉しいような、そんな感覚を持たせてくれる本である。
私は孤独が好きで群れることが苦手だ。コミュニケーションが苦手なことは自覚している。良くも悪くもバランス感覚のある私は、表面的には人付き合いもでき、いわゆる良い人とされる部類に入る。しかし、自分の中ではそうじゃないという葛藤を常に持つ。あまのじゃくで、反骨心が強い。本書の言葉で言えば自期力(自分の能力への信頼)が強い。
この本はポジティブな孤独を勧める。自分を見つめる能力といった方が近いだろうか。人に奥深さを与え強くするこの内省する力を、一流といわれる人はもっているらしい。私はそのレールに乗れている点で期待できると、自期力を発揮したい。
共感する点が多い。例えば、何かを成し遂げるには一定期間のちからを貯める時期が必要であり、その間に自分と戦うということ。私はまさにこのように生きてきたし、25歳の今でもまだこの期間にある。海外の大学院留学中というこの時期にやりこまなければと鼓舞されるような感覚を再確認できた。幅広い分野を扱う本でもある。例えば悩んでいるときには自然に触れることで、自然はどんな時でも自分を包んでくれていると思えること、読書を通じて様々な時代の偉人と対話すべきこと、また悲しみから逃げ出さず、その時にしか味わえない感覚をとことん味わって人間を深めるべきことである。
単純化すれば、孤独の力とは、孤独によって自分で消化していく力を付け、人生で出会う苦難やチャレンジに押しつぶされないようにするということであると私は解釈した。少しダークな齋藤先生から学べる、良い本に出会えた。 -
とても為になった。良い本に出会えた。
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齋藤孝氏が、孤独であったと、書かれており、今のイメージと、かけ離れていると、思った。
成人してから、「あなた友達いる?」と、聞かれたことがある。
話相手になる友達、勉強で競争出来る友達、お茶を楽しむ友達、愚痴を言える友達、イエスマンの友達、、、、、
何を基準にして、友達と、言えるのだろうか?
今、ライン等、スマホや携帯でつながっていないと不安になる若者がいるが、群れから離れて、「自期力」を維持すべきであると、思う。
「士別れて三日まさに かつ目して相待つべし」
充実感をも打つ単独者になれ!と、書かれている点、現代の若者達は、不安に感じるのであろう。
作者の、あさのあつこバッテリーから、大山倍達の話、河合隼雄のエピソード、ポール・オースターのエッセイ集、平家物語、ゲーテ、ニーチェ、岡本太郎、ガストン・バシュラールの水と夢、宮沢健治、川端康成、村上春樹、中原中也、R・D・レイン、フッサール、種田山頭火、尾崎放哉、トーべ・ヤンベン、中村草t太男、永井荷風、谷川俊太郎、ジョルジュ・パタイユ、太宰治、キェルケゴール、ガルシアマルケス、等、どれだけ本を読み漁っているのいるのかと、思った。
158ページ位から、思春期や青年期にお勧めの本が載っている。
19歳の地図ー中上健次、 バッテリーーあさのあつこ、石の重ひー坂口安吾、デミアンーヘルマン・ヘッセ
人間失格ー太宰治、城ーカフカ、方丈記ー鴨長明、一握の砂ー石川啄木
今からも、遅くはないかな?と、思いながら、読んでみるのも、この秋の夜長よいのかもしれないと、思った。 -
昨日知った「孤独遺伝子」。それに通じる話かもしれない。
「孤独=悪いこと」「孤独=淋しい」ではない。
孤独だからこそ、成し遂げられることもある。
積極的孤独、万歳! -
本書を読んで,「積極的孤独」と「消極的孤独」があると思った。前者は,何か成し遂げようとする大義や自己肯定感が高いのに対し,後者は世の中に否定的で自分に自信がない。
この本は「積極的孤独」を味わうための著者の経験や思いが綴られている。
一人でいることがマイナスと捉えられがちな現代であるが,孤独だからこそ成し遂げられることがある。 -
孤独をクリエイティブな生活に必要なものとして肯定的にとらえ、その方法として内観すること、教養を持つ(読書をする)こと、日記を書くことをあげる。書くことによって内面を掘り下げることができ、内観の代替となる。それを終えてからの方が他人との話も濃くなる。
多くの本が紹介されているが、方丈記、宮沢賢治、中原中也あたりは改めて読んでみようと思った。
ただ、第1章で明かされている著者の20代の「孤独」の時代は現在の活躍ぶりからは想像できないもので驚いた。