- Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891949235
作品紹介・あらすじ
「羽衣」、「スーパー穏やか」、「マーブルボックス」、「蒸しZ」とは?マンガ家タナカカツキが、たどり着いたサウナの道、「サ道」とは?前代未聞のサウナ体験記。
感想・レビュー・書評
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先に『マンガ サ道』を読み、勢いでこれも読んだ。
マンガの方が後に描かれた分面白かったと思う。マンガの第2巻に期待したい。
タナカカツキの言葉で最も印象に残ったのは、「サウナ後の水風呂、これが合法だなんて…」。全くその通りだと思う。サウナはきちんと手順を踏めばトリップ出来る。キマる。少なくともマジックマッシュルームより断然良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サウナを突きつめるというよりも、あくまで素人(?)としてどこまでサウナを楽しめるか、という距離感がちょうどよい。サウナに入りたくなります。
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▶︎トピック
・ニルヴァーナを生成するサウナ
・本当の風呂はサウナである
・「虫の話」とはなんだったのか
▶︎内容
・ニルヴァーナを生成するサウナ
一般的に「ととのう」と表現されるサウナ後の恍惚体験を、本書では「ニルヴァーナ」と表現している。
本書はサウナブームの火付け役と名高い本だが、ニルヴァーナは定着しなかったようだ。
サウナは苦行ではなく、水風呂とセッションすることでニルヴァーナへと至ることができるという道を示したことに本書の社会的意義がある。
・本当の風呂はサウナである
サウナとは風である。それが筆者の到達した結論。
現代で風呂と呼ばれているものは、昔は湯屋と呼ばれており、サウナ=蒸し風呂=風呂の起源の方が古い。湯屋が登場したのは江戸で、風呂は平安。
著者は本来は木々を揺らす風がいいが、それを頂けない都会でのサウナの代替案として水風呂が生まれたのではないかと考察している。
先ほどのニルヴァーナと風は密接な関係がある(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10147687180)という。釈迦の体験した悟りと、サウナの整うは相当に近いのかもしれない。
・「虫の夢」とはなんだったのか
本書最大の謎が、後半に出てくる「虫の夢」の回だろう。筆者ですら「でもなんで虫になったんだろう」と、理由を特定できていない。
でもおそらくそれは、脱人間の一つの表現なんだろう。サウナの究極の目的はサウナに行かなくてもよくなることであり、それは朝真新しい風を受けただけでサウナと同じ状態になることだという。それは解脱であり、常時ニルヴァーナ状態の悟りの境地である。でもそれは人間が悟っていないだけで、そのほかのものは悟っているという道元的な世界観、『山水経』を前提とすれば虫は仏なのである。
全体を総括しても、本書は悟りへの道としてサウナを提示したところに価値の核心がある。それがサウナ道である。
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サウナをサウナ「道」として精神世界と繋げて紹介している。ハマった人がなぜハマっているのかをわかりやすく教えてくれる。水風呂に挑戦したくなった。
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久々に再読しました。漫画版と比較するとこの本ではサウナから水風呂× 3の後の休憩と言う位置づけになっています。漫画版では休憩は毎回入ってくる感じです。この差は著者のサ道の精進によるものなのでしょうね。
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サウナ初心者です。徐々に慣れだしていますが、まだまだサウナも水風呂水も拷問に思える者です。
報道ステーションで、サウナとこの書籍が紹介されていたのをキッカケに読みました。漫画とエッセイのミックスで、30分もあれば読めてしまいます。
整う、と言う感覚。
主役は水風呂。深いなあ。
サウナに入っていると、アイデアが浮かぶようになる。これまた、サウナの最高の利用だなあ、究極のリフレッシュ。ここまで行ってみたい。
風呂と湯屋の説明は興味深かった。
難聴のくだりが気になる。サウナが原因だったのかどうなのか。
この本を浮かぶ読むとサウナに入りたくなる。ああ、何も考えずに、一日サウナ、スーパー銭湯で過ごしたい。極上の休日。 -
失敗した日は失敗に感謝。「いい体験させてもらいました、ありがとうございました!」
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世の中にはありとあらゆる横道がニルヴァーナへ通じている。
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自律神経を整えるため、サウナに通ってる。
通ってるからこそ分かるあるあるネタが沢山出てきて、クスッとなる。サウナーの人にはオススメ笑 -
モーニング連載のコミックスかと思って購入したが、ちがった。2011年に出てたということで。コミックスは2016年1月に出るとのこと。ワタシは非サウナの人だが、「ととのう」感じにちょっと惹かれてしまう。いかんいかん。サウナの人は傍若無人でキライだ。ただそれも無理ないていうか仕方ないことを教えられて複雑。