声のない日々: 鈴木いづみ短編集

著者 :
  • 文遊社
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本棚登録 : 59
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892570117

作品紹介・あらすじ

処女作『夜の終わりに』から、女流SF作家として期待を集めたSF、後期小品を収録。速度を追い抜く者の煌きを映す傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 私小説的要素もありそうな恋愛もの「なつ子」「夜の終わりに」「声のない日々」と、SF要素のある「女と女の世の中」「なんと、恋のサイケデリック!」「契約」「ペパーミント・ラブ・ストーリィ」、私小説ともエッセイともつかない小品「苦力の娘」を収録。

    個人的には恋愛ものよりSF系のほうが面白く、とくにずっと読みたかった女性だけのディストピア小説「女と女の世の中」と、自分は宇宙人であると信じる少女とその友人が中年男を誘惑して惨殺する「契約」が好きだった。

    「なんと、恋のサイケデリック!」は時間犯罪もの(?)のせいか、やたらと当時の芸能人や歌手の名前が出てきて「ナウなヤング」など時代を感じさせられる言葉づかいも多々あり。あまりにも80年代すぎてちょっと笑ってしまう。でも他の小説は70~80年初頭の作品なのにそれほど時代の違いを感じなかったから、これはわざとなんだろうな。

    「苦力の娘」は一番作家としての上手さと作者の頭の良さを感じた。もっと読みたかったし生きてて欲しかったな。でもああいう破滅的な生き様も含めて唯一無二なのだろうけど。

  • 2015年、49冊目は鈴木いずみの現在入手困難な(収録作品は、鈴木いずみコレクションの方で入手&読むコトはできます)短編集。全八編収録。実に15年以上振りの通しての再読。

    今回もそれぞれのあらすじ紹介は省略いたします。

    自分は「なんと、恋のサイケデリック!」「女と女の世の中」「ペパーミント・ラブ・ストーリィ」「契約」(以下略)の順で好みかな。4編、ドレも(ライト)SF的作風の話に偏ってしまったのは、偶然。

    70年代~80年代前半のヒット曲や、ファッション。時代の空気感を味わうのにもイイだろう。ただし、ヘビー目なコトも含まれます。

    星評価、★★★☆☆と伸びなやんだのは、前半3編が、表現等は好きだけど、のめり込めなかったのが理由として挙げられる。

  • 最初のと表題作だけ読みました。こういう系統の小説って、時代感?が大事な気がする。言いたい事というかエネルギーというか、そういうものは伝わるんやけど古すぎてなんだかなー。

  • 聖書。

  • 胸が苦しくなるほど好きな一冊。

  • これが多分文遊社からシリーズ刊行する為に出した最初の本。品切れらしい。
    この本に収録されている作品の大体はコレクションのファーストの方に納められている。

  • 生きるスピードが大事

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著者プロフィール

ISS 及び日本コンベンションサービスの会議通訳者として稼働後、1978年に渡米。ミシガン州にて1984年、鈴木・マイヤーズ&アソシエーツ㈱を設立。1989年、アメリカ翻訳者協会(American Translators Association : ATA)に加入後、日英両方向の認定翻訳者となり、日本語部門長、理事、翻訳認定試験審査委員などを歴任。現在は認定委員会委員及び通訳方針諮問委員会委員(Interpreting Policy Advisory Committee)を務める。1991年に創立されたミシガン翻訳者通訳者ネットワーク(Michigan Translators/Interpreters Network:MiTiN)の発起人の一人で、長年会長を務めた後、現在は理事会アドバイザー。2003年、カリフォルニア州にて日英の認定法廷通訳人の資格取得。全国司法通訳者翻訳者協会(National Association of Judiciary Interpreters and Translators : NAJIT)会員。

「2016年 『裁判員裁判時代の法廷通訳人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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