- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892570117
作品紹介・あらすじ
処女作『夜の終わりに』から、女流SF作家として期待を集めたSF、後期小品を収録。速度を追い抜く者の煌きを映す傑作短編集。
感想・レビュー・書評
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私小説的要素もありそうな恋愛もの「なつ子」「夜の終わりに」「声のない日々」と、SF要素のある「女と女の世の中」「なんと、恋のサイケデリック!」「契約」「ペパーミント・ラブ・ストーリィ」、私小説ともエッセイともつかない小品「苦力の娘」を収録。
個人的には恋愛ものよりSF系のほうが面白く、とくにずっと読みたかった女性だけのディストピア小説「女と女の世の中」と、自分は宇宙人であると信じる少女とその友人が中年男を誘惑して惨殺する「契約」が好きだった。
「なんと、恋のサイケデリック!」は時間犯罪もの(?)のせいか、やたらと当時の芸能人や歌手の名前が出てきて「ナウなヤング」など時代を感じさせられる言葉づかいも多々あり。あまりにも80年代すぎてちょっと笑ってしまう。でも他の小説は70~80年初頭の作品なのにそれほど時代の違いを感じなかったから、これはわざとなんだろうな。
「苦力の娘」は一番作家としての上手さと作者の頭の良さを感じた。もっと読みたかったし生きてて欲しかったな。でもああいう破滅的な生き様も含めて唯一無二なのだろうけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年、49冊目は鈴木いずみの現在入手困難な(収録作品は、鈴木いずみコレクションの方で入手&読むコトはできます)短編集。全八編収録。実に15年以上振りの通しての再読。
今回もそれぞれのあらすじ紹介は省略いたします。
自分は「なんと、恋のサイケデリック!」「女と女の世の中」「ペパーミント・ラブ・ストーリィ」「契約」(以下略)の順で好みかな。4編、ドレも(ライト)SF的作風の話に偏ってしまったのは、偶然。
70年代~80年代前半のヒット曲や、ファッション。時代の空気感を味わうのにもイイだろう。ただし、ヘビー目なコトも含まれます。
星評価、★★★☆☆と伸びなやんだのは、前半3編が、表現等は好きだけど、のめり込めなかったのが理由として挙げられる。 -
最初のと表題作だけ読みました。こういう系統の小説って、時代感?が大事な気がする。言いたい事というかエネルギーというか、そういうものは伝わるんやけど古すぎてなんだかなー。
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聖書。
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胸が苦しくなるほど好きな一冊。
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これが多分文遊社からシリーズ刊行する為に出した最初の本。品切れらしい。
この本に収録されている作品の大体はコレクションのファーストの方に納められている。 -
生きるスピードが大事