- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892570254
作品紹介・あらすじ
時間も空間も何もないアナーキーな眼が描くSF短編集。初の単行本化作品5点収録。 解説/小谷真理
感想・レビュー・書評
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ここのレビューにもちょくちょく出てくる鈴木いづみ…私は彼女の生き方や発言に興味を持っていて、実はそうたくさんの小説は読んでいません。
作家人生の後期にはSF作品も多く残していることは知っていて、ずっと気になってはいた。だけどSFって少しとっつきにくいイメージがあったというか、今までそこまで関わる機会もなかったから、どうなのかな?と思いながら読みました。
そしたらもう、すっごくおもしろい!
他のSF作品をほとんど読んだことがないからあまり言えないけれど、おそらくこの作品集に収まってる作品は、正統派のSFとは違うんじゃないか、と思った。
女子的なSFなんです、すごく。テーマというか状況が、旦那の浮気だったり。CGバンドのグルーピー(いまで言うバンギャ?)だったり。そこからSFに展開してく。
正直、鈴木いづみの他の…SF以外の作品より、こっちの方がおもしろいと感じた。
そこに独特の思考やそれによる表現が絡まってくるところが、すごく好き。
普通のSFにはある物事を、すっ飛ばしてるのかな。細かい時間とか、そういうの。
感情主体のSF…みたいな。
これだけテーマが自由ならば、自分でも少しは書けそうだなーと思わせてくれた作品集です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の女の子がコケティッシュで好感。
お話も面白い! -
『女と女の世の中』、『魔女見習い』、『わすれた』、『アイは死を越えない』、『水の記憶』、『ユー・メイ・ドリーム』、『カラッポがいっぱいの世界』の 7編を収録したSF短編集。主人公全てが女性。特に『女と女の世の中』が良かった。このフェミニズムSFを発展させると笙野頼子になるのだろうな、と、思った。
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2009/8/30購入
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70年代的感性の集大成