個人的理由

著者 :
  • 文遊社
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本棚登録 : 37
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892570735

作品紹介・あらすじ

18歳から20歳までに書きためた詩を、自らの手で出版した幻の詩集。初単行本化の詩12篇、高田渡撮影の写真を多数収録。1968年、第3回関西フォークキャンプで『自衛隊に入ろう』を唄い注目された高田渡は、翌年レコードデビューを果たし、京都の山科に居を構えた。本書は、京都時代に自らの手で出版した唯一の詩集である。

感想・レビュー・書評

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  • ☆は付けられない(そういうことはめづらしいノダ!)

    この高田渡 二十の頃の自作詩集には一篇だけ今のわたしも知っている詩が入っている。それは『珈琲・不演唱』(『コーヒー・ブルース』)である。

    そうあの京都のコーヒー屋をうたった歌。

    ♪三条へ行かなくちゃ。三条栄町のイノダへネ! あの娘に逢いに。 なーに、コーヒーを飲みに。 好きなコーヒーを少しばかり♪ (高田渡がうたった歌詞とは少し違うようですけど、この詩集にはこのように載っています)

    この本の出版歴へのわたしの解釈。以下文責わたしりょうけん。
    1969年に高田渡はこの詩集を自費出版した。そのときはたぶん300部刷ったのだろう。そして1972年に今度は「ブロンズ社」という出版社(たぶん)から出版した。その時の値段が1冊300円なり。そおして今わたしが入手したこの文遊社からの再々?版書は2500円(税別)也。1972年の8倍の値段か。物価というか貨幣価値を考えるとまあそんなもんだろうな。

    いや値段の事はさておいて。 わたしには「詩」のことは全くわからないが、はっきり言ってこの本の内容は稚拙であろうと思う。でもそんなことはどうでもいいのだ。今、この高田渡自作の詩集を持っている!ということが大事である。蒐集した結果物があふれることが大嫌いなわたしが、久々に「欲しい!」と思った本である。好し。

  • 2019/10/29購入

  • 高田渡が18歳から20歳までに書きためた詩集。
    京都のとある本屋で、なんとなく手に取ってなんとなく福岡に持ち帰った1冊です。

    ことばあそびが愉しく、ユーモアたっぷり。
    カタカナ、ひらがな、記号、空白、全部をつかって、
    みずみずしい2年間が切り取られています。

    短い詩が多いし、ぱらぱらめくるのが楽しい。
    何か詩集を読んでみたいと思ったらおすすめかも。

  • ボクの詩は
    ボクの詩でありまして
    ボクが好きになるのは
    ボクの詩を読んでくださる 方々

    気持ちそのままこのことば、と思える文って
    出逢えるようでなかなか出逢えない。
    でもこの詩集の中には
    ぽつりぽつりとそんな出逢いがあるのです。

  • 高田渡の18〜20歳の詩集。あまりに青春。青すぎる。もう少し安いと嬉しい。

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著者プロフィール

1949年1月1日-2005年4月16日。岐阜県出身。1969年に高石音楽事務所に所属し、「五つの赤い風船」とのカップリング・アルバムでURCレコードからデビュー。71年にベルウッドから名盤『ごあいさつ』をリリース。75年には細野晴臣達とLAレコーディングを行ない、翌年に『FISHIN'ON SUNDAY』を発表。その後もマイペースな活動を送る中、2004年に公開されたドキュメンタリー映画『タカダワタル的』で人気が再熱。時代に流されない生き方に、改めて幅広い世代のファンが共感を覚えた。2005年に急逝するも、その存在は今も多くのミュージシャンに影響を与え続けている。

「2021年 『高田渡の視線の先に-写真擬1972-1979-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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