- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892571428
作品紹介・あらすじ
アルコール専門療養所の長い一日、"酒浸り"な患者と危険なナース、マーフィーの治療のゆくえは-本邦初訳。
感想・レビュー・書評
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2020/7/29購入
2020/9/8読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか小難しい
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自身もかつてアル中にて施設にいたこともあり自伝的な作品とのこと。その割には、酒とは、体に及ぼす影響、意志の強さ、己との戦い、そういったうっとおしい教示は一切ない。資金繰りに悩むある1日にあった出来事を所長の目線から描く。この人の作品をめくると、毎回ビリー・ボブ・ソーントンという俳優を思い出す。アメリカの片田舎の人間が生活して目にしている物、触れている物を雰囲気で伝えてくれてる気がする。怠惰な姿勢を装いながら誰よりも街に詳しかったりするおっさんいるよね。調べたら6回結婚していた(ビリー)。
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なんとまあ、ジム・トンプソンという作家は全然知らなかった。アルコール依存症の治療施設が舞台の物語、という事で手に取ったが会話のテンポと様々な出来事をドクター・マーフィが抱え込んで対処しまくる疾走感はウィングフィールドの〈フロスト警部シリーズ〉に通じるものがある。物語の筋立てや落ち自体は平凡にも思えるけど、例えばこれが芝居になったりしたらかなり面白いのでは。
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ジム・トンプスン作品にしては珍しい作品。
アルコール依存症治療施設での群像劇となっている。