一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ

著者 :
  • ブックマン社
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本棚登録 : 154
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893087980

作品紹介・あらすじ

虐待、育児放棄、家庭崩壊、不倫。「お前は醜い」と実の母から言われ続け、鏡を見ることさえ怖かった少女はなぜ、女優となったのか?愛と憎しみの物語。衝撃の自伝的小説。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。
    この本が小説の棚に合ってびっくり。
    ノンフィクションのくくりにされてないのね。
    なんだかかわいそう。
    最近テレビでこの本に書かれているような母親からの虐待について涙ながらに語ることの多い彼女だけれど、ああやって人前で話すことはこの問題の治療にいいことなんだろうか。
    早く、この呪縛から逃れてくれればいいと思う。

  • 私の記憶にある遠野凪子さんは、すごくキレイな女優さんだ。
    久しぶりにテレビで見た遠野さんは、以前の輝くような美しさはなく、彼氏の数とか、びっくりな男性との付き合い方をあけっぴろげに話していた。
    空白の時間に何があったのか・・・。

    この本を読んで、実母にこれだけ愛されない人がいるのだろうかという驚きだ。
    私も自分の母とは仲がよくないが、これほどひどいのは聞いたことがない。
    お母さんもある意味、病気なのかもしれない。
    遠野さんが、お母さんを卒業して、いい人生を歩んでいけるといいなと思う。

  • 母親による長女へのネグレット。今は女優として活躍する女性の母親との葛藤。そんな母親がいるのか?との疑問と驚き。人間は悪魔の心もあるようだ。親との関係は何時までも心に残る。乗り越えることができない。著者の苦しみは可哀想ではすまない。こんな親子関係が生じないように願うばかりだ。

  • 遠野なぎこという人を知らないけど、タイトルが気になり読んでみた。

    私自身も母との関係はあまりよくないので、気持ちがわかる部分もあり。母と娘の関係は難しいものです。

  • 女優 遠野なぎこの半生を綴った本。
    子供にとって母親の影響は大きいんだなぁと、自分の子供たちに接する態度を反省。育てたように子は育つ。

  • テレビ等での奔放な発言を見ていて、一体どういう育ち方をしたのかと
    気になっていた遠野なぎこさん。
    読んでみて、母親との関係など壮絶な人生を歩んできたことがわかる。

    「母親にさえ愛されたことのない私が、男の人から愛してもらえるわけがないじゃない?」という思いが彼女の根底にあるんだなぁ・・・。

    そんな彼女が子供の頃から続けている女優という仕事。
    なぎことしての自分が拠り所になっていた。
    この自伝を出すことで、彼女の心に何か変化があったに違いない。
    変化があったからこそこの自伝を出したのかも。
    いずれにしても、これからも女優としての遠野なぎこさんを見ていきたい。

  • 遠野なぎこによる、自叙伝。

    TVをあまり見ない私は遠野なぎこという女優を知らなくて、知らないままに、何かで紹介されていたこの本を面白そうだと思って読んでみた。

    読んでいる最中は、文体が若干古めなので、私より10歳ぐらい上の人なのかと思っていた。最後の方で「30代」という言葉が出てきて、「え?」と思って奥付を見たら、1コ下だった…。

    この本のいいところは、いわゆる「毒親」系の本なのに、最後の方がちょっと希望を持てる形で終わっているところ。その後にもいろいろあることを考えても、それでも、この終わり方はよかった。

  • 対人関係に大いにかかわることです。

  • 想像以上に恐ろしい内容だった。母親像があまりにも常識とはかけ離れているので、母親の精神鑑定が必要なのでは?と心配してしまう。女優と言う職業柄、優れた美貌の持ち主なのは間違いないのに、自分では醜いと思い込んでいたことはショックを受けた。親と言うものは子どもの心をゆがめてしまう力があるのだと身にしみた。毒親と言う人種が世の中にいることは知っているが、遠野なぎこの母親はその中でも最たるものだ。
    ただゴーストライターの文章が上手すぎて、かなり脚色しているんじゃないか?と勘ぐってしまう部分もある。

  • 遠野なぎこが自身の半生を綴った一冊。

    一番愛して欲しいと感じている母親には愛されず、その影響で対人関係や心身に支障をきたしていることを隠すことなく書いている。
    同じ立場じゃない限り同情はできてても共感はできないものの、彼女が今も苦しんでいることを考えると痛々しいの一言に尽きる。

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