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- Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893891068
感想・レビュー・書評
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最近はアメコミを読んだりしているわけだが、ロバート・ ロドリゲスが監督した映画の原作『シンシティ 罪深き町』だ。フランク・ミラーが描くアメコミとしては珍しい白黒世界。主人公のやさぐれマーヴが気がつくと昨夜やさしくしてくれたゴールディがベッドの隣で死んでいた。突如現れる警官隊から逃げるマーヴ。ゴールディを殺したヤツを探し、街中を徘徊する復讐劇。
思った以上に白と黒で見づらい感じもあるが、ハードボイルドな世界観にぴったりとはまり惹きつける。凶暴なマーヴの情けない姿に男の哀愁を感じさせる。男というのは本来こんなもんだ。中盤現れる重要な登場人物ケヴィンは不気味だ。眼鏡にトレーナー、コンバースを履いたナードかギークといった感じなのだが空手かカンフーか何かの使い手でとてつもなく強い。屈強なマーヴがこてんぱんにやられてしまう。一言も言葉を発せず黙々と眼前の標的を倒す、サイレント・アサシンだ。魅力的なキャラクターだ。
やはり中盤で殺された筈のゴールディが現れてマーヴに危害を加えるが、その謎は少し陳腐であった。
後に同内容で判型が大きい『シン・シティ:ハード・グッドバイ』がJIVEから発売されているが、これは高価で入手困難なので、比較的安いビクターエンタテイメント版を入手した。手元に『ハード・グッドバイ』がないので本当にと同内容なのか判らないが訳者は違う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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