なぜ子どもに社会科を学ばせるのか (BOOKS教育の泉 2)

著者 :
  • 文渓堂
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (100ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894237919

感想・レビュー・書評

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  • 北俊夫先生の社会科への熱意を感じる1冊。
    特に第Ⅱ章に示された教育基本法と社会科の目標との共通点には納得するし,それを強調する北先生の思いがひしひしと伝わってくる。
    「生きる力」を育むのが教育であり,その生きる力を発揮する社会について「知る」「分かる」そして判断し関わってことを学ぶのが社会科であること,このこと常に意識して授業を行いたい。

  • 北先生の熱のこもった一冊。
    社会科教員としての誇りと責任を再確認させられた本であった。暗記に逃げるのではなく、公民的資質の基礎を育てていると自覚して、授業を作っていきたいと感じた。以下はメモ。

    「子どもの問題行動と社会科は無関係か」
    ・子供が問題行動を起こした際には生徒指導や道徳がとりだたされる。社会科は公民的資質の育成を目指す。ならば、社会科のねらいと問題行動等は無関係ではなさそう。社会科はもう少ししっかりしなさいと叱咤する声が聞こえてくる。

    「ひとはひとによってひとになる」
    ヒトは周りに育てられることにより、一人前の人間になれる。人は育てたように育つというように、教員だけでなく周りの大人の責任は大きい。
    ⭐︎「将来の子どもを育てる親をいま育てているのだ、将来社会の一員としてより良い社会の形成に参画する社会人をいま育てているのだという意識と自覚と責任をもって、今か子どもの教育にあたることが大切であると考えます。」

    「社会科は内容教科であるが、暗記教科ではない」
    内容とはマスターキーとなるよつな中心概念と社会の構造をわかるということ。社会認識を形成するということ。

    「学び方を学ぶ」
    人生は毎日が問題解決の連続である。この問題解決のために、調べ方や社会の見方・考え方を学ぶ。不易と流行、原因と結果などの視点を授業内で絡めていく。

    「社会的な判断力を育てる」
    私的な判断と公的な判断の中で迷いながら人は選択をしていく。授業内ではこの公私の判断で迷わせていくことで、社会免許状を取得させていく。
    例 食料時給率とオーストラリア牛と国産牛の価格
    その際に自分の選択がどのような結果をもたらすかを考えさせる=社会とかかわる

  • 【今日の一冊】375.3||K57

    なぜ社会科を学ばせる必要があるのか。
    社会科の授業で何を学ばせるのかを考えさせる良書。

    http://www.auelib.aichi-edu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00595903&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

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著者プロフィール

東京都の公立小学校教諭、東京都教育委委員会指導主事、文部省教科調査官、岐阜大教授をへて、現在、国士館大学教授。

「2017年 『新社会科討論の授業づくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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