科学から空想へ

著者 :
  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894346819

作品紹介・あらすじ

狂気じみた"難解"な思想。信じるか、信じないか、二者択一を迫るテクスト。その情念と現代性を解き明かす、初のフーリエ論。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読みたい。優先度高い。

  • シャルル・フーリエ、空想的社会主義者のなかでもとりわけ奇矯とされる人物。「波動が神経や筋肉に浸透し、身体を内部からかく乱する」力を持つという彼の言葉は、「科学的社会主義」とは別の「思想的正しさを持っている」のではないかと本書は切り込む。

    フーリエの恋愛論がいかに凡百の近代的社会学を超えていたか、彼の共同体ファランジェと居住間のファランステールがいかに現代の都市論を先取りしていたか、彼の文章がどれほど最先端の文学論を刺激するかが解き明かされる。

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著者プロフィール

1951年生まれ。中部大学教授・東京大学名誉教授。専門はフランス文学、フランス思想。15年から19年春まで東京大学理事・副学長をつとめる。91年、ブルデュー『ディスタンクシオン』(藤原書店)の翻訳により渋沢・クローデル賞、01年『ロートレアモン全集』(筑摩書房)で日本翻訳出版文化賞・日仏翻訳文学賞、09年『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『フランス的思考』(中公新書)、『時代を「写した」男ナダール 1820-1910』(藤原書店)、共著に『大人になるためのリベラルアーツ(正・続)』(東京大学出版会)などがある。

「2020年 『危機に立つ東大』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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