- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894564244
感想・レビュー・書評
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昭和51年に刊行されたアンソロジーを文庫化したもの。
収録作はおおむね明治生まれの作家によるもの。
古典に外れが少ないのは選別されて生き残った作品が古典になるからであって、古けりゃいいってもんじゃないと再確認した。
この本は同時代の編者が集めた選集だから、時代のふるいにかけられていない。
良いのが少しと、胸糞悪いのがいくつか。
(石原慎太郎に倫理的嫌悪を抱く人は読まない方がいい)
あとはありがちか、つたないか、どうでもいい。
なんでわざわざこれを選ぶのか理解できないものがいくつもあって、鮎川哲也が嫌いになった。
1998年に出し直す理由がわからない。
似た話がつづいていく並べ方はどうなんだろう。
最初の二つはおなじような話なので巧拙がくっきり目立ってしまう。
乱歩のあとに素人に毛が生えたようなのを置いちゃかわいそうだよう。
時代性なのか、みんな双生児や美女や知的障害者に夢見すぎ。
これらの「異形」の扱われ方はアルビノの描かれ方に似ている。
→『手招くフリーク』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4903690571 -
<pre><b>「マグノリアは去年も咲いた。おととしも咲いた。
それでも砂恵は、今朝のような発作は見せなかった
。だが、今年は違う。亜矢子を象徴するマグノリア
の最初の開花を引きちぎり踏みにじらずにいられな
いところまで、砂恵の亜矢子への憎悪が煮つめられ
てしまっている」―親友だった二人の女性を引き裂
いた事件が生んだ悲劇を描く香山滋「マグノリア」
等全十六篇の怪奇探偵小説集。</b>
(「BOOK」データベース より)
資料番号:011243011
請求記号:F/カ/3
形態:図書</pre>