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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894566798
感想・レビュー・書評
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寺山修司による啄木評論(その他に太宰・中也・久作・鏡花なども評論している)。
寺山と啄木ってずっと似ている部分があると思っていたし、寺山が啄木を耽読していたことも知っていたので、なかなか啄木のお膝元に住む自分としては興味深く読むことができた。
寺山の啄木に対する愛憎を感じた。
同族嫌悪のようなものが読み取れる。
寺山は啄木を精神的な引きこもりで誰とも向き合ってなかったいうようなことを書いていた。
末尾の解説でもそこに触れているのだけど、啄木は内世界の人間で、反面寺山は外界に開かれた人間だと思う。
二人は確かに似ているけど、やはり啄木は基本的に暗い(笑)。
いかにも東北って感じで、ユーモアの人だった寺山は啄木を反面教師にしていたのでは?と思ったりもした。詳細をみるコメント0件をすべて表示