あじゃ@109 (ハルキ・ホラー文庫 よ 1-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568891

感想・レビュー・書評

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  • 昔女子プロレスに「あじゃコング」さんがおられましたが彼女にそっくりなヤマンバ姿の「あじゃ」と名乗る謎のナースが病室に現れて交通事故で入院中の主人公の青年に余命30日だと残酷な予言をする衝撃的な場面で幕を開ける吉村達也さんのブラックユーモア・ファンタジーホラーの中編小説ですね。ごく些細な趣向ではありますが本書はカバーがリバーシブルで二倍楽しめる凝った作りになっていますよ。本書はホラー小説だけあって暗く悲しい結末なのですが、でも主人公は美人だが実は冷たい女と別れ天国で真実の愛する人と結ばれたのは幸せでしたね。

  • 一応ホラーに分類されてるけど、怖くはない。でも自分の死ぬ場面を見るってことは確かに怖いかな。主人公の尚紀がノイローゼになってしまったのも、必然なんだけどね。結局みんなわかってくれないのはしょうがない。最後の結末は、少し悲しい感じ。でも最後まで読んだら「そういうことか。よかった」と思える。

著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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