奇異太郎少年の妖怪絵日記 八 (マイクロマガジン☆コミックス)
- マイクロマガジン社 (2016年9月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896375824
感想・レビュー・書評
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ついに、(8)が出たか!!
知らぬ間に終わってしまったのだろうか、と物寂しさを噛み締めながら既刊を読み返していたので、これは相当に嬉しい
妖怪モノとしての金字塔と言っても過言じゃなく、男の生き様を学べる『うしおととら』(藤田和日郎)、異界と融合した世界で人間の在り方を考えさせられ、人間だからこその強さに痺れる『足洗邸の住人たち。』(みなぎ得一)とはジャンルこそ違うが、面白さと好感度では肩を並べてる、私の中で
受け止め方は人それぞれだと思うが、漫画と言うよりは絵本のような感じなので、コマ使いが巧い、と言う賛辞は使えないが、その分、ストーリーに深みが生まれている、と私は思っている
影山先生は、絵がとかく、上手い、とも思う。コミカルなようでいて、時に真面目な雰囲気で全体を引き締めているストーリーにマッチしており、努力と模索を繰り返したんだろうな、と感じさせてくれる。何より、女の子妖怪が可愛い揃いってのは、ポイントが高い(←結局、そこかい!?)
人間に負けないくらい、妖怪らは個性豊かだ。きっと、それは人間の想像力により生まれ、人間の恐怖交じりの「信じる」キモチにより、存在を維持しているからこそだろうな
オリジナル妖怪こそ登場しないので、そういう意味では、つまらない、と思われそうだが、時には懐古感溢れる妖怪に触れるのもイイことだ
某国民的妖怪アニメで知名度を上げている砂かけ婆やろくろ首などメジャーどころだけでなく、骨女や抜け首など、オブラートに包んだ物言いをすればマイナー、はっきり言うと影の薄い妖怪も取り上げてくれているのも嬉しい
この(8)の内容は、正直なトコ、一言で言い表せる、つまり、NEWヒロイン、続々登場。怒涛の連打である、影山先生
奇異太郎、ハーレム王への覇道を着々と邁進中
しかし、彼は性格にやや難こそあるが、精神的にもイケメンなので、不思議と僻みは生じない。まぁ、正ヒロインであるすずは、奇異太郎に粉をかけてくるライバルが増えて、気が気じゃないだろうがw
ヒロインが増える、それは、エロハプニングも大放出ってコト
健全なラッキースケベに、こうも満ち足りた生活、私じゃ三日も持たんだろうな
また、この(8)も中編である「閑話」シリーズが面白い。影山先生の良さは、むしろ、こちらの方が私はハッキリと感じる事が出来た
アニメ化したのも嬉しい。まぁ、TOKYO MXは入らないので、CSのアニマックスかキッズステーションの放送待ちになりそうだが
お勧めの話は、番外編「続・女難の相」だ。やっぱ、霊力があろうがなかろうが、幸福と不幸の表裏一体性からは逃れられない。嬉しイイ事があれば、そのあとにキッツイお説教が待っているのだ。逆も然りなので、奇異太郎、次のラッキーに期待だ
この台詞を引用に選んだのは、奇異太郎は、つくづく、王の器だなぁ、と唸らされるには十分だから。こういう考え方が出来て、なおかつ、それを自然に実行しているからこそ、彼は違いの分かるイイ女らにモテるんだろうな詳細をみるコメント0件をすべて表示