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- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896916409
感想・レビュー・書評
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血生臭い話。
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歴史を考察する上で、教科書的な為政者の行動、網野氏のような民衆の生活、三田村氏のような芸能など色々と考慮に入れていくことが大切だと思います。表立って議論されない裏社会も視野にいれていかなければ、歴史は見えてこないのではないと感じます。
第4章の血達磨伝説の「同性愛から異性愛へ」の章は、井上章一氏の文章のようで著者がのっているように感じます。
気になったことがあります。
第7章の中の「塩漬けは重罪に限る」のなかで車善七のことが出てくるのですが、山田洋次監督の「男はつらいよ」の主人公の寅さんのことです。
調べてみると、山田監督は、「車寅次郎」を車善哉七を参考にしたとのこと。色々な意味で考えさせらました。 -
処刑や切腹にまつわる諸々はもちろん、当時江戸の一般的な町人たちがどのような犯罪を犯していたか、あるいはその犠牲になったかというのが窺え面白かった。流血沙汰への好奇心も含めた人々の息づかいが感じられる。また扉絵に使われている試し斬りの図解がなんともコミカルで味わいがあった。