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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896917529
感想・レビュー・書評
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タイトルに真説とあるが、本書で述べられるのは、川中島の戦いにまつわる確実な史料と、当時の地形から導き出された推論であり、それは本文にも明記されている。が、史実と認められるものとそうでないものをきっちり区別する姿勢は、当たり前のこととはいえ評価すべきで、むしろ安心して読める。善光寺の重要性や、川中島が幾つかの川筋によって分断されていた点など、地理からアプローチする説明には説得力があり、無論本書の内容が真実に迫ったものかどうかは不明ながら、もっぱら軍記ものを根拠に描かれる川中島の戦いとは異なった視点を得ることは出来た。
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戦国時代の大立者二人による名勝負の研究本。
あれだけ有名なのに同時代の資料が少なく、また定説も検証してみると無理がある、とする論調には納得。ただし本書での結論は日本史に残る合戦としてはあまりにお粗末…文献を明示した考察には自分のような素人をなるほどなぁ、と思わせる説得力はあるけど、前述のとおりそもそも資料が少ないので、結局想像の域を出ないのは否めない。戦国時代に興味のある方にはオススメ。 -
世に名高い川中島合戦――その名場面のほとんどが、江戸時代に書かれた本による作り話だった可能性が高い、と論証した本。しかも、この戦いの真相は武田家・上杉家両者によって隠蔽される必要さえあったという。戦国大名の軍事行動の実情が垣間見える良書。
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