瀬戸正人 写真集 binran

著者 : 瀬戸正人

• リトル・モア (2008年10月25日発売)

感想・レビュー・書評

[kouhei1985さんの感想 · 2022年9月13日]

台湾の幹線道路で噛み煙草「檳榔」を売る、セクシーな格好をした女性たち(通称「檳榔西施」)を写した写真集。
ネオンで飾られて夜に浮かぶ箱は、水槽や飾り窓を思い起こさせる。

[chokusunaさんの感想 · 2014年10月19日]

ハマサキカク「ベスト珍書」つながりで。台湾のロードサイドに、ビンラン売りのお姉さんの電飾ギラギラな小さな店舗があるのだとか。人目を引くために、いきおい、格好も過激に、と。ビンランだけでなく、かき氷や煙草やドリンク、お酒なども一緒に売っていたり。巻末の4頁の小説も想像をかきたてる。一枚だけ、お客さんなのか、恋人なのか、男の人が一緒に映っているのが気になった。

[fotovisionさんの感想 · 2013年8月21日]

それぞれの写真の女性が、人形に見える。
若くて肌がきれいなことと照明のなせる技なのだと思うけれど・・・。ハッセルで撮影されているので、シャープネスと精細さが極められているし、きっと、印刷もとても厳密に仕上げられたのだと思う。
人形に見えることで、テーマのもっている温度までが伝わってくるような凄い写真集です。

こんなに力のある写真家がもっと活躍できる土壌が日本にはないっていうことが、何か違っている気がします。