- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900430099
感想・レビュー・書評
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スピーディな展開。トライシー、めっちゃ強くなったー。
誰が演じると似合うだろうと、想像しながら読みました。
展開は先が読めるので、それほどハラハラすることはないな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今年1冊目がこれでよかった
35年前の作品でありながら面白く
物語は美女が捕まり絶望から復讐していく話、下巻からは彼女なりの幸せ(明日)を見つけていく感じ
多くの作家さんを読んできた訳じゃないけどこの人以上に物語のスピードがある人がいないと改めて思ったしかもトップギアしかギアを知らない
ハラハラドキドキが常にあって少し読んでは満足してしまってた
ラストはいい意味の憎い終わり方w
好きなフレーズ引用
明日という日がトレイシーに訪れた瞬間であった -
前科のために職を失ったトレイシーは、その天才的な変装能力を買われ、泥棒稼業へと足を踏み入れていく……。
復讐譚として完結してしまった上巻。抜け殻のようになったトレイシーは生活のために仕事を探すが、前科がついてしまっているためにまともな職につけなくなってしまう。そんな折、彼女の才能に目をつけたある人物からヤバい仕事を依頼されるが……。
上巻の壮絶な復讐劇から一転。後半の下巻は華麗な女怪盗となって世界を股にかける展開に。ひと粒で2度美味しい小説だった!腐れ縁のように付きまとうジェフとの奇妙な関係、警察と協力して追ってくるダニエル・クーパーとの対決、次々と披露される盗みのトリックが読者を酔わせる。絶体絶命の危機にドキドキハラハラ。鮮やかな女怪盗としての姿は、序盤のウブなトレイシーからの成長に感動をおぼえさせる。ラストのオチもお見事。明日があるなら……希望を抱いて生きることの素晴らしさを信じさせてくれる会心の一書だ。 -
He deceived her once, and in the end he loved her very much.
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内容
名門の御曹司との結婚を間近に控え、幸福の絶頂にあったトレイシー・ホイットニーにかかってきた1本の電話。急いで帰郷した彼女を待ち受けていたのは、極悪人どもが仕組んだ非道極まる陥穽だった…。 -
シドニィ・シェルダン原作の明日があるならの下巻
無実の罪で刑務所に入ったトレイシーが出所してからの話の展開
上巻に登場するいい意味でのキャリアウーマンの幸せ絶頂のトレーシーとのギャップに驚きます。
変装の名人となり、人を欺いていきます・・・
警察もあの手この手で追い詰めるのですが、その一枚上を行く痛快さ、読んでいて
のめり込んでしまいます。
人を追い詰めたことで、その人が豹変してしまう・・
そんな一面を魅せられた1冊です。
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トレイシー、八面六臂の大活躍、といったところですかね。
めくってもめくっても同じような展開なので、いろんな意味で他のたくさんの本を読んで「わかっちゃった」身としては、やや退屈になってしまったところもありました。
若い時に読んどいてよかった。
中学生の時の私はハラハラドキドキしながら読んでたんだろうな。 -
後半くどい
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うろ覚えなのだが、確か男の詐欺師のライバルが現れ、2人で腕を競いながらも惹かれ合うというベタな展開も、マンガばかり読んでいた当時高校生の私にとってはすんなりと受け入れられ(そういえば『キャッツ・アイ』というマンガもありました。その頃ではないけど)、素直に作者のサービス精神を喜びつつ読んだ記憶がある。
しかしそんな世間を知らない高校生の私でも本作に挙げられていた詐欺には首肯しがたいものがあった。
確か豪華客船で行われる世界一のチェスの名人2人とトレイシーが対決するシーンがあったと思うが、あのトリックにはどう考えても無理があるだろう。ネタバレになるので詳細は省くが、同じ船上にいる客が移動しないとでも思っているのだろうかとだけ苦言を呈しておこう。
また確か本書であったと思うが、最新鋭の計算機の売り込みで大金をせしめるという詐欺があったが、あれも少し考えれば気づくはずである。実際私はそのトリックに途中で気づいた。ネットがない時代とはいえ、少し調べれば解るはずである。
その点が私をして満点を与えることができない理由になっているのだが、それでもやはりトータル的には面白く、もうこの作家、一生ついていくぞ!とまで決意した。
そしてシドニー・シェルダン熱はK君の功績もあって、私の高校(クラス?)で過熱していき、学園祭で作った創作ビデオのタイトルは『明日があるから』というパロディめいた題名をつけるまでに至った(しかしその内容は全く本書とは関係なかったことを付記しておこう)。
そして数年後テレビでアメリカドラマ版が放映された。作中で絶世の美女のように描かれていたトレイシーをどんな女優が演じるのかと期待パンパンに膨らまして観た思春期の私はその普通っぷりにかなり失望した。いや、美人ではあるのだが、ごく普通の美人だったのだ。シドニー・シェルダンの描く美人の容貌の描写は思春期の私には想像を絶する美女の競演のように想像が膨らんだ。これも彼の功罪の1つといえる。