- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900430136
作品紹介・あらすじ
スペインの誇り高い少数民族バスク人達に独立の日は来るか?殺された家族の復讐に燃えるテロリスト男女と、修道女4人の恐怖のスペイン縦断徒歩旅行が始まる。恋することを禁じられた修道女達にも様々な過去や秘密がある。死にたいほどつらい毎日から逃れ、祈りに救いを見いだしたグラシエラ。"神などくそくらえ"のルチア…。口封じのため彼女達を必死に追跡するスペイン官憲。米国の巨大企業経営者の重大な秘密をスペインに探す幹部社員…。恐怖の中に笑いを盛り込んだ新しいタイプの長編サスペンス。
感想・レビュー・書評
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分散して逃亡劇をつづけるテロリストと修道女たち。危険と疲労のなかで、それぞれに人間関係が築かれ始める……。
テロリストの指導者ハイメとの関係が深まり、かつ重大な秘密を持つメーガンが主人公っぽい流れに。とはいえ、それぞれに特殊な事情を抱える4人の修道女の運命が気になる後半。追ってくるアコーカ大佐との対決も見どころ。スペインの政治情勢から語られ始めた冒頭に読みにくいかと当初は身構えた本書だが、逃亡劇のスリルとサスペンスが全編にわたって続き、終盤まで一気に読ませる筆力はやはりシェルダンだった。ただ、ラストぎりぎりまでひっぱるハラハラ感も面白かったけど、それぞれの修道女の結末に関してはちょっとどうかなぁと思うところもある。キャラクター的にルチアにMVPをあげたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
If someone saves a person's life, the person who helped must take responsibility for the life of the person who was helped.
(もし誰かが人の命を助けたら、助けた人間は助けられた人間の一生に責任を持たなくてはいけない) -
昔読んだ本
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シドニィ・シェルダンの作品に、明日があるならではまり、徐々に読み始めたのが、
高校生から大学生のころ
独特のわかりやすい展開が一気に人を作品の世界に巻き込む・・
1970年代のスペインが舞台
反政府に位置するバスク人と政府の激しい抗争
バスク地下組織のETAのミロ、政府部隊GおEのアコーカ
2人はいつ終わるともわからない抗争のなかにいる。
そんな中、ひょんな展開から修道女とともにミロは逃亡をすることになる
4人の修道女の過去が描かれつつ進むストーリー、あっという間に読み終えてしまう1冊 -
スペイン逃亡劇後半。
翻訳本だからか、難しい単語や言い回しがないため、
流れるように読める文章が心地良い。
もう定番となってしまった、
テロリストと修道女のロマンスだが、
無垢な修道女の心に触れ、
テロリストたちの心境に変化が... とかではなく、
恋を通して、それぞれが本当に守りたいものに気付き、
活動も尻窄まりしていく、というのがスペインらしい。
舞台が違っていたら、前者の展開も見られたのでは。
この物語はフィクションだけれど、
史実に基づいた背景があるからこそ、
地に足を付けて読み込める面白さがある。
大団円の迎え方もとても素敵。 -
4人の修道女たちの意外な過去。口封じのため彼女達を必死に追跡するスペイン官憲。米国の巨大企業経営者の重大な秘密をスペインに探す幹部社員。砂のように流れる時間の中で彼らは目的地にむかう。
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'93.3同僚に借りて読了。
上巻はおもしろかった。 -
スペイン戦争を土台にした話。最後の展開は都合良すぎるような気もしましたが、結果オーライです。