看護覚え書: 対訳 何が看護であり、何が看護でないか

  • うぶすな書院
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900470101

感想・レビュー・書評

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  • P125まで

    ナイチンゲールの理想の鷹さ・生真面目さが詰め込まれている。
    汚れた空気が病気のもとだ、という思想が強い。
    もちろんそれも一因だろう。
    一方、当時はウイルスなどの研究が進んでいなかったのだろう。
    その増殖の仕組みが理解されていないなかで、患者を最良の看護で回復させようとする厳しい姿勢がひしひしと感じられた。
    しかし、ナイチンゲールにかかったら、病人が出たら、それは住居環境が悪い、と決めつけられてしまう。
    主婦はたまったもんじゃないな。
    基本的にイギリスをはじめ諸外国は、日本ほど清潔でないことは今も昔も変わりないのだろう。
    そういった環境においては、清潔さを強調する意義は大きいと思う。

  • 子どもの乳児湿疹がきっかけで、小児科系の本を探していた時に目に止まって。看護の基本や衛生管理について知りたいと思って。読みきってはいないがひとまず記録。2018/6/19

  • 492.9-ナイ
    200054567

     フロレンス・ナイチンゲールは、1820年5月12日に生まれました。32歳で「世の苦しみを救え」と神の声を聞いたナイチンゲールは、クリミア戦争で、クリミアの天使と呼ばれるような献身的な看護活動を行いました。その看護活動での経験などを基に、看護覚え書は記述されています。2020年は、ナイチンゲール生誕200年となります。看護の先達であるナイチンゲールの経験知に触れてみて下さい。看護とは・・・・看護について考えるとききっとあなたの力になります。

  • 初版ではなくて、第二版。
    初版はあっさりと、平易な文章で読みやすいけどかなり端折ってある。
    こちらの方が原文に近いらしく、詳細な描写。ディレクターズカット版的な。
    とにかくナイチンゲールの千里眼に感嘆します。

  • 清潔にすることについて読み物を探してて軽い気持ちで手に取った。けれど相当耳が痛くもしびれるように恰好よく、生きていく上で大変タメになる本だった。ナイチンゲールすげー。カッコイイ!!!白衣の天使というより不屈の女って感じ。しかも賢く愛情にあふれている。看護、ひいては健康な生命活動をつつがなく送る環境を維持する要点は簡単で、清潔であることと患者をよく観察すること、そうすれば何が必要か全ては表れているはずだということだった。しかし清潔にするためには、換気一つとっても生命維持活動のためにどれだけのウェイトを占めているか、またいかに多くの病院や家庭で蔑ろにされているかが経験による裏付けからガツンとくる。換気と寒気を混同してはいないかとかズバズバ切ってくる。身につまされるわ・・・。観察というのも、本当に困難な技だと思った。病身の人がいったいどんな気持ちで生きているのか、今一度思い知らされる。また責任とは何かというのもすごい。これは看護学生だけでなく、部屋の片付けがしたいなーとちょっと思ってる人とか、介護をしてる人とか、人をまとめる立場の人とか兎に角あらゆる人が読むべき。締めがとってもカッコイイ。男性の仕事を適性も考えず男女同権と叫んで広げようとするのも、女性だからと退けようとする人も等しくたわごとだと言う。外からの声に惑わされる人はついに優れたことを成し遂げずに終わるとサラリと言う。すっごく厳しいけど、熱く冷静に、一所懸命生きる人々を励ましてくれる。素晴らしい良書。

  • ナイチンゲール相当かっこいいわ。すごい。
    清潔が一番、という分かっていそうなことが一体どういうことなのか、
    生命活動においてどれだけのウェイトを占めているのか
    思い知らされる。
    耳が痛いー。
    原文は読んでないけど、レイアウトが読みやすかった。

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