- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901142472
作品紹介・あらすじ
その日、デレイン王国に激しい雪嵐が吹き荒れた。正義と悪。手に汗にぎる運命の大脱出劇ははたして成功するのか!?脱出不可能といわれる高さ90メートルの「針の塔」。運命の大逆転はあるのか?スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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悪い魔術師の策謀で父王殺しの汚名を着せられ塔に幽閉された王子。
流石のストーリー展開にグイグイ引き込まれます。聡明な兄王子の矜持と勇気、愚鈍な弟王子の葛藤と勇気。変わらぬ友情と忠誠心。
おとぎ話の語り口の心地よさが素敵です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語版のハードカバーは2001年に出版されているのですが、文庫化を待ってる間に入手不可になってしまいまして、少し前に始めたメルカリで落札して、ようやく入手したものです。
オビの背に「スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー」とあり、カバーイラストはたむらしげるさん、むかしむかし…から始まって文体もですます調の語りかけ風ということで、「子供向けなんやなぁ」と読み始めたのですが…
物語開始直後の4ページ目、「針の塔の裏にある処刑場で首をはねられていたからです。」!!!
同じページ「五十という年齢では女のおなかに赤ん坊をつくれる年数が、あとわずかしか残っていないともいいました」!?!?
5ページ目「サーシャは婚礼の夜まで、パンツをおろした男というものを見たことがありませんでした。夫のたるんだおちんちんをしげしげと見て、」!!!!????
子供…向け!?
と思って調べてみると、執筆当時にナオミは12歳だったそうで、「なるほどねぇ」と妙に納得したり安心したりしながらページをめくったのでした(^◇^;)
デレイン王国の若き王子ピーターは、国民の誰からも愛されていました。しかし、長年王国に仕えていながら、実は王国の混乱を企む邪悪な魔術師フラッグに父王殺しの濡れ衣を着せられ、17歳にして囚人として「針の塔」と呼ばれる高い高い塔のてっぺんに幽閉されてしまいます。
彼に変わって王となったのは5歳違いの弟王子トマスでしたが、王国の実権は実質フラッグの手中に収まってしまいました。
父を殺した真犯人がフラッグと推測したピーターは、「針の塔」からの脱出というとてつもない困難に挑むことを決心します。
ハムレット+モンテクリスト伯(実は読んだことないんですが(笑))+刑務所のリタ・ヘイワース(キング作品ですね)+少年探偵団といったテイストのストーリーは、ハラハラドキドキで大人が読んでも面白さ満点。
登場人物には、キングのあの超大作にも出てくるキャラや、キングの娘ナオミ、キングの友人であり「タリスマン」の共著者でもある作家ピーター・ストラウブやその息子ベンの名前が使われています。
そういった遊び心も織り交ぜつつ、でも紛れもなく本気のキング印の上下巻(キングは分冊が似合いますよね)、堪能させていただきました。面白かったー。 -
上よりテンポ良く読めた。結末は分かっていてもついつい登場人物達をを応援してしまう。物語は複雑なら良いってものじゃない、たまには大人もこういうのが必要だと思う。タイトルは元々ナプキンとのことだが、それでは最初からナプキンに注目してしまって、もう少しつまらなく感じたかも。ただ欲を言うなら、逆にドラゴンに他にも役割が欲しかった。(2013.5)
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その日、デレイン王国に激しい雪嵐が吹き荒れた。
兄王子ピーター運命の脱出劇。
それに魔法使いフラッグは?
現国王、弟王子トーマスは?
この日ついに正義と悪が向かいあうー。
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ぎこちないテンポだった上巻から、徐々にスピードが増していきます。
まだまだ続いていきそうな余韻を残して終わるこの物語。
続きがあるなら読みたい、そう思うけど。でもきっと、作者は続きを書かないのでしょう。 -
2013年2月3日
<The Eyes of The Dragon>
装画/たむらしげる
装幀/岡本一宣 -
終盤のなだれ込み方がちょっと安易な感じもするけれど、おもしろかった。
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タイトルが「ナプキン」っていうのはどうも‥
スティーブンキングの唯一の子ども向けファンタジーらしい
映画はいっぱい見てるけど
本は読んだことないなぁ
色々とナプキン頼りだった(笑)
ピーターかっこいい
面白かったけど
う〜ん
そこまでじゃないかな -
子供向けとは思えないほど高い完成度。ダークタワーシリーズに繋がる。
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中盤から結末が読めてしまうのが残念。
テンポも少しおちる。
スティーヴン・キングがファンタジーを書いたということは面白い。
作品全体としても嫌いじゃない。
ただ、少し物足りない。