失われし食と日本人の尊厳 (ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト)

著者 :
  • イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画
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本棚登録 : 56
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901490245

作品紹介・あらすじ

現在この国で蔓延する病の原因は食にある。生産されているほとんどの食材から何故栄養素が抜け落ちてしまったのか。マスコミなどが煽る「偽りのおいしさ」が蔓延し、心も身体も悲鳴をあげている子供たちの未来のために、菓子屋の目で感じてきた日本の素材の変容と、そこから気づいた全体的な食の乱れを問いただし、また栄養素が欠落する流れを人為的に作り出してきた「灰汁抜き・下茹で」などを旨とする料理法を糾弾。今、日本の食に必要なものは何か。本当のおいしさとは何か。「食」の本当の意味での大切さを説きながら、孤軍奮闘してきた著者による、日本の食を立て直す「ごはんとおかずのルネサンス<改革>」への取り組みを語る。

感想・レビュー・書評

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  • マクロビ、玄米粗食、ビーガン、食に関するいろいろな理論が錯綜して何を食べるのか、ヒントを求めて読んだ本。近代和食のあく抜きや、下ゆでをばっさり切り捨てる著者弓田氏の考えは料理の新しい捉え方だと感じた。時代が変われば、それぞれに野菜や肉魚、米などの素材そのものの味や栄養素も変わっていくし、それに合った料理法があると思う。

    実感として共感できる記述も多かった。

    人間が満腹感を感じるには、たんぱく質、脂質、ビタミンやミネラル、海塩の四つの要素が必要ということ。

    料理法にも流行りやマスコミの煽りや権威が影響していること。

    しかし、電子レンジや冷凍が栄養素を壊してしまうなどの科学的なことは私には判断し難いことである。確かに直感として電子レンジが私は好きとは言えない。時と場合に合わせて、簡単便利な食事も、上品な和食も、外国のパワー溢れる食も、いりこ出汁の味噌汁も楽しんでいきたい。


    スーパーにもう少し、創作意欲が沸き起こる安くて新鮮な食材が増えればいいのに。砂糖を使わないおかず作りもやってみたい。

  • はっとりさんが本当によく読む料理本
    あたらしい食のabc

  • 昨今の和食の「甘さ」に辟易としていました。
    入手しやすい食材を多用していますが
    生命力のあるものを使うと、よりパワフルです。
    ご自身の体験から考案されただけに
    説得力あります。電子レンジ調理、やめました。

  • [江戸川区図書館]

    イルプルーの弓田著のおかず本。
    さらっと読んだだけだけど「ごはんとおかずのルネサンス」という著書の存在を知ったのでそちらを改めて読んでみたい。

  • かなり内容の多い本です。著者の言いたいことはすべて入っているんだろうなと思わせます。一部、他者批判になっている章もありますが、何としても、日本の食生活を良くしたいという熱意のあらわれでしょう。

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著者プロフィール

1947年、福島県会津若松市生まれ。1970年、明治大学商学部卒業。熊本市で菓子作りの道に入る。1978年、フランス・パリ「パティスリー・ミエ」で研修。1979年、フランスでの研修内容に対し、フランス菓子協会より銀メダルと賞状授与。1986年東京・元代々木町にフランス菓子店「ラ・パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」を開店。1995年、現在の代官山に移転。同年、技術と素材の開拓に対し、フランス菓子協会より金メダルと賞状授与。

「2018年 『奇跡のワイン 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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