- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901868228
感想・レビュー・書評
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純粋すぎて大暴走。美しい/滑稽/残酷、どの形容も等しく正しい「7つの愛」の物語。凡人が生涯かけてもたどりつけない感情の深みではあるけれども、よくできたお話だから、それ相応の場所までつれてってくれる。深くまでつれていかれたあげく、愛してるの意味がさらにわからなくなるから、絶望します。もう、ヤミツキ。
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正直、ここまでピュアで美しいとは思ってなかった。多分この人は人間関係とかは普通にうまくこなせるタイプの人であり、不器用で傷ついてピュアにならざるをえないんじゃ絶対ないんだよ。ビジネスピュア?なんつうんでしょう、日本酒の原料の米の余分な所を削りすぎちゃって、もう削る所ありません、みたいな。
なんかねイーブリン・ウォーをイメージしてたんだけどね、確かに皮肉はあるんだけどね、表現にねちっこさはなくてね。表現が王道すぎで、私は逃げも隠れもしません、裸で相撲とります、みたいな傲慢さはある。自分は好きだが。 -
やっぱり最高、ダン・ローズ。どの作品も愛と毒でいっぱい。ミュージカル仕立ての「カロリング時代」、ファンタジー風「ヴィオロンチェロ」、寓話のような「ガラスの眼」、何と言っても圧巻は表題作「コンスエラ」。愛だの恋だの甘っちょろいこと言ってる奴は、これを読め!って感じ。
愛のなんたるかを、そこいらの恋愛小説よりずっと深く教えてくれる。 -
短編集。
意外と共感できる。
でも…狂気やね。 -
男性受難の、童話の様な愛の物語集。
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美しくて残酷な短編集。「ガラスの眼」だけはどうしても読めません。
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是はまさしく愛と呼ぶべきものだ。
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愛について書かれている。
ハッピーエンドを期待するが、
全てハッピーエンドでは終わらない。
この裏切りがまた面白い。
短編集になっているので読み易く、
あっという間に終わってしまう。 -
偏愛の短編集。
グロテスクで悲しいけど当人たちは幸せ。
中でも表題の「ビューティフルコンスエラ」が好き。