- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902091816
作品紹介・あらすじ
英語上級者に「どうやって単語を覚えたのですか?」と聞くと、異口同音に出てくるのが語源。「英語圏の学生も使う王道」が語源です。丸暗記には限界がありますが、英語の歴史に潜むドラマを知り、そこからネットワーク的に語彙を増やしていく方法、語根と接頭辞の組み合わせで意味を推測する方法なら、忘れにくく且つ未知語への応用が利きます。100万語もあるといわれる英単語。しかし本書を読めば、英単語のしくみのシンプルさと論理性、そしてその覚えやすさに納得するはずです。
●単語はどのように作られるのか
ギリシャ語、ラテン語、ゲルマン語にさかのぼる英語の歴史。ゲルマン民族大移動、ヴァイキング襲来、ノルマン・コンクエスト、百年戦争、ルネッサンスによる古典回帰などの歴史上の大きな出来事を振り返りながら、英語の歴史を概観します。
●英単語43に見る語源ネットワーク
computerは17世紀から存在していた、telephoneは「遠い」と「音」の2つのギリシャ語の組み合わせなど、43の単語をピックアップして、その歴史やエピソードを紹介します。さらに関連語をまとめてネットワーク表示し、語源への興味からたくさんの単語を覚えることができるように構成しました。
●重要語根50と20の接頭辞がつくる世界
単語の意味を決める語根と接頭辞を組み合わせて、どんどん語彙を増やしていく方法をマトリックスとネットワークの2つの図にして示しています。
感想・レビュー・書評
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語源や語幹の解説をウリにした単語集は多くありますが、この本は単語が羅列されているのではなく、多くの単語が自然な繋がりをもった文章の中で解説されています。
言葉の成り立ちがかなり遡った所から丁寧に解説されているので、テキストというより、読み物として楽しめるのではないでしょうか。
英語という言語の文化的な背景など、残念ながら社会科全般に疎い私には理解しきれませんでしたが、英語に対する「深い理解」を助ける内容となっています。
受験勉強などに即効性はないかもしれませんが、余裕のある時に読めば、知らない単語も類推する力がつき、結果として、ボキャブラリーも増えるはずです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
pedia
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立ち読み:2010/6/9
語源で全ての単語を覚えられるわけじゃないけど…知っといて損はない。 -
こういう本を読めば単語の記憶力もつくし、知らない単語の意味推察力もつく。でも受験生はそういう余裕がないのだろうな。
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[墨田区図書館]
読み終わった後も「読んでいる」のままで保留してしまっていた本。
単語レベルでは覚えていないけれど、読み物のように語源を知れて面白い。最近読んだ「日常英語連想辞典」などのように、時間と心に余裕のある際に単語勉強の一環として読むと楽しそう。