預金も投資

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  • アチーブメント出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902222548

感想・レビュー・書評

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  • 「預金も投資」という本のタイトル通りだと思うのだが、そこから展開されるお話がどうも納得行かない。

    「結局のところ、日本は破綻するから金利の良い国に預けるべき」というお反しだが、日本破綻を無理に煽っている気がします。

    P21~22にて日本の年金が崩壊することと、運用レベルが低い事がかかれていますが、世代間扶養と年金運用をごっちゃにしているように見受けられます。世代間扶養による問題はそのとおりと思いますが、年金の運用レベルについてはポートフォリオによる管理を行っており、レベルが低いとは思いません(プロに任せれば運用益が上がる、というのは幻想と思います。いい結果を残せるプロを事前に見つけることは不可能)

    また、金利が高い=良いと考えている節があります。日本のバブル期による金利の高さを言っていますが、これは海外の高金利投資においても言えることだと思います。日本の預金金利については金利は低いが、過度に円を手放すことを推奨するのは危険かと思います(日本破綻に備えた資産運用は、外貨を持ってさえいれば良いとは思いません)

    また、日本の借金の多さが即破綻に繋がるわけではないという意見もあり、どちらが正しいのかよくわからないが、あまりお金を持っていない層(総資産数千万以下の人間)が日本破綻を想定して資産を海外に逃がす等を行うべきではないと思います。少なくとも最低1千万は持っていないとお話にならないと思う。数百万程度しか持たない層がこの本に感銘を受けて海外に投資するのは非常に割に合わないと思いました。手数料や各国を移動する間の費用がかかる反面、いざという時に外国の言葉が分からずお金を下ろすことすら難しい状況に陥ったりしないか?

    「預金も投資」「お金を働かせる」「インデックスによる分散投資」等、基本的には良いのですが、過度な日本売り・高金利の推奨に違和感を覚えた本でした。

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