- Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902516081
感想・レビュー・書評
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[出典]
「考える人のメモの技術」 下地寛也
p.266詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「父」と「子」と「(聖)霊」で三位一体、というのがキリスト教の教義。
実はその考え方が西欧に経済的発展をもたらした、という刺激的な講演をまとめた本。
表紙にあるように、この3つをベン図にして、そこに要素を当てはめると、世の中のいろんなことが理解できるそうだ。一種のフレームワークみたいなものか。
後ろに、実際に三位一体モデルを当てはめてみた人たちの座談会があり、それで使い方が少しわかった気がします。 -
これだっ!って思ったんだろうなぁ。
たしかにユニーク! -
覚えてない。
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再読。いいわ。資本主義がイスラムでなくキリスト教国で発展したのは精霊で増殖を許したから。でもそのわりに天国がすごく静的な成長しないかたちとして描かれているのはなんでなんだろうな。あと、煉獄も発明だったってところが、前回読んだ時には全然入ってこなかったんだけど、今回は事前にPhilip K Dickの本を読んでたから(なんだか忘れたけどRadio Free Albemuthあたりの本かな)理解できた。イスラム金融とかも流行ってるしね。
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面白い思考方法。サクッと読めるのがいい。現実の仕事を当てはめてみると楽しい。資本主義のそもそもについて考えるヒントがたくさんあるのでは。キリスト教の発展と資本主義の関係性がここにある。
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好き
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本書の帯でタモリは「おもしろかったわ!」と言っています。実は私にはそのおもしろみが分かりませんでした。キリスト教から生まれてきた三位一体という考えがよく分からない。父と子がいてそこに精霊が現れる、その意味が伝わってこない。精霊というモノを持ち出す必要性が分かるようで分からない。著者自身があとがきで書いていますが、本書は講義したものをそのまま手を入れずに本にされたので、説明不足のところが結構あるのだそうです。同じ著者のカイエソバージュというシリーズを今読んでいるところですが、そちらはすごく分かりやすく、たぶんそのあたりの知識を身につけたうえでもう一度本書を読めば納得いく点も多いのではないかと思います。いずれにせよ、きっと大事なことが書かれてあるんだろうという気はしているので、この講義の続きが刊行されればまた読んでみようと思います。そして、本書も読み直してみれば行間に隠された意味が読み取れるようになるのかもしれません。
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これもある意味事象を構造化し捉えるということだと思うのですが、正直ピンときませんでした。
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巻末で著者自身が語っている通り、肝心の「三位一体」の説明がおそろしく不十分。巻末で補足を試みているが、それもまったく不十分。「精霊=増殖力、子=幻想力、父=社会的な法」と言われても、三者それぞれの特徴も三者の関係もさっぱりイメージできない。そこをきちんとしないまま、イスラム教と比較してみたり、資本主義に当てはめたりしても、説得力がない。座談会が収拾不能になるのも当然の帰結だろう。