北への扉 ヘルシンキ

著者 :
制作 : 萩原誠 
  • プチグラパブリッシング
4.33
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本棚登録 : 78
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903267746

感想・レビュー・書評

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  •  タイトルは「北への扉」。SF好きな方なら、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」を思い浮かべるのではないでしょうか?この本は、フィンランド航空の機内誌「キートス」の掲載記事を再構成したものです。フィンランド航空はヘルシンキを起点に北欧フィンランド各地へ旅立つことができます。その旅立ちのわくわく感や楽しさを「扉」というタイトルに込めていると思います。

     総ページは420超の大作ですが、きれいな写真がたくさん掲載され、意外とさらっと読み進めることができます。さらに文章はまるで小説を読んでいるような素敵な感じで、各テーマごとに深堀され、想像力を搔き立てられます。「あ~、フィンランドに行きたいな~!」と思わせてくれます。

     掲載される物語は、ヘルシンキから始まって、森と湖、オーロラ、サンタクロース、カレワラ、ムーミン
    ・・・と多岐にわたります。
     「ヘルシンキ駅のランタンの巨人像は今から100年ほど前に建築されたこと。ヘルシンキの子供たちはクリスマスのストックマンデパートのウィンドウディスプレイを心待ちにしていること。スオメリンナ島では巨艦シリアラインを手を伸ばせば届くところで見えること。3人の鍛冶屋像は「カレワラ」からきていること、フィンランドでは「ムイック」と言って写真を撮ること・・・初めて知ることが盛りだくさんで、テーマごとの写真を見ながら楽しめます。

     巻末に掲載される写真集「フィンランド料理」「ムーミン」「サウナ」も秀逸です。発行は、2011年ですが、とても新鮮で引き込まれるものあります。フィンランドをより詳しく知りたい方にはオススメの1冊です。

  • 淡々と、端正な文章ですが、内容は心温まるものでした。飛行機の機内誌に連載していただけあって、
    「行ってみたい!」心を掻き立てる内容だなあと思います。

    分厚く読み応えもあって、内容もきちんとしていますが難解な文章ではないので、ゆったりとした気持ちで楽しんで読むには打ってつけの良書だと思います。

    フィンランド?北欧でしょ?ヘルシンキ?
    よく知らないわ(苦笑

    という方にも、彼の地がどんなところか知るには格好の面白い入門書になることでしょう。うっすらと興味を持っていた私は、見事虜になりました。

    もちろんこれから旅したい方には最高でしょう。オススメの一冊です。

    ブログに紹介したアドレスも書いておきますので
    私の感想でもいいから読む!
    と言ってくださる奇特な方はこちらをどうぞw

    http://ameblo.jp/sweetviolt/entry-11171020484.html

  • フィンランドを旅した気分になる素敵な紀行文です。
    でも派手なところがなく、ヒタヒタと寒い冬と短い夏を楽しむ、そんな温かい旅が楽しめます。
    早く行きたいな~と思うほど。
    写真もとても美しく、文章もやわらかいのでス~っと読めてしまいます。
    北欧、特にフィンランド好きの方には読んで欲しい1冊です。

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