山月記 (SDP Bunko)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903620534

感想・レビュー・書評

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  • 表題作と『李陵』の2篇。先は、虎になってしまった男の話。臆病な自尊心と、尊大な羞恥心から自らの才を磨かなかったことを悔いる虎。とても身につまされた。後者は勇戦しながらも捕虜となってしまった将軍が故国では寝返ったと誤解され、という話。李陵を讃えたために帝の不興を買った司馬遷が腐刑に処せられた後、憑かれたように仕事をしていく心理描写が迫力あった。

  • ジャケ買い

  • 高校時代に教科書でやった作品だったので、実際本で読んでみてとても読みやすかった。
    授業では、少ししか触れることができなかったので、もう一度読んで、
    内容をもう一度確認することができてよかったです。

著者プロフィール

東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。

「2021年 『かめれおん日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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