- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908182
作品紹介・あらすじ
●内容
「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな…」
悩める二人の女性に、一人の少女が大切なものを運んでくる――。
アラサー、アラフォーを超え、すべての人に贈る傑作漫画!!
リナちゃんの問いかけ
「ママ、40歳は嫌なの?」
「どうして 若いほうが お得なの?」
「どうして 女の人は習い事が好きなの?」
「大きくなったら何になりたかったの?」
みなさんなら、どう答えますか?
●書店員さんの感想
またもや益田ミリワールドにズキュンと胸を射抜かれてしまいました。将来を不安に思う独身女性も、漠然とした不満を抱える専業主婦も皆、自分の主人公なのです。タエ子ちゃんの「人生には『わたし』がいなくちゃ」のセリフに大共感! 願わくは齢を重ねていくことがもっともっと賞賛される社会になりますように。
(有隣堂アトレ恵比寿店 加藤泉氏)
感想・レビュー・書評
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素朴でやわらかめの絵にぐさりと刺される。
言語化、説明は難しいけれど、ずっと抱えているもやもやを、どんな理屈よりもはっきりと伝えてくれる。
すごい。
どの人物の気持ちもわかる。
主人じゃなくて主人公。
主人公の方がいいと思う!
と言えたミナ子さんにうるっときた。
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20240330
ママ、40歳はいやなの?
どうして若い方がお得なの?
どうして女の人は習い事が好きなのか?
大きくなったらなにになりたかったの?
みなさんならどう答えますか。
益田ミリさんの作品はどれも深いわ〜。 -
人の心理の本質をついた大人のマンガ
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「「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな…」悩める二人の女性に、一人の少女が大切なものを運んでくる――。アラサー、アラフォーを超え、すべての人に贈る傑作漫画!!」
リナちゃんの問いかけ
「ママ、40歳は嫌なの?」
「どうして 若いほうが お得なの?」
「どうして 女の人は習い事が好きなの?」
「大きくなったら何になりたかったの?」
みなさんなら、どう答えますか?
「子育てをしている友達と会っている時、お互いに少し気を使って会話を選ぶ瞬間がある。ないものねだりと分かっていながら、それぞれの環境をうらやましいと思ってしまうこの感覚、男の人には一生わからないんだろうなと思う。アラサーとかアラフォーとか元気な言葉の響きで自分たちを盛り上げているけれど、それなりの悩みがあるのだ。」
(『小泉今日子書評集』の紹介より) -
ブックカフェでタイトルとカバーに目が止まって、手に取ってから15分くらいでサクッと読み終えた。
でも、とても深く考えさせられる内容だった!
女性ならではのモヤモヤ感情、世の中に溢れている固定概念や暗黙の了解ルールに大してゆるっとメスを入れてくれる登場人物のやり取りがグッときた。
30〜40代の女性に1番刺さる気がする。 -
うーん、益田さんの作品は読んだら必ず心に刺さるし、共感するし何度も読みたくなるんどけど今回のはなぁ。
それぞれ立場が違えば、見える景色も求める物も変わってくるのはわかる。
私はタエちゃんの立場なのでわかるーと言う感じ。ミナ子さんの立場になったらきっと同じように感じるんだろうなと思うけど、やっぱりミナ子さんは贅沢に感じる -
色々と考えさせられる本だった
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アラサー独身のタエちゃんと、アラフォー専業主婦のミナ子さん。ミナ子さんの子供のリナちゃんを介して、それぞれの世の中における立ち位置や、幸せについての思いが語られている。リナちゃんのコメントはいちいち鋭く、芯を食った質問にドキッとさせられる。
本来大きくなれるアラカシの木は、生垣になるために刈り揃えられ、その役目を担っている。その姿を、会社員としてのタエちゃんと重ね、「わたしアラカシの木好きなんだ」という、リナちゃん。
「人はすべての質問に答えなくていいのである。
すべてに答えようとすると、自分を見失うんだよ」というタエちゃん。
押し付けがましく無い、静かなエールに勇気づけられると同時に、自分以外の人も、こんなにも自己の存在について、グラグラと考えているんだなあと、何となく慰められた。
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益田ミリさん、だいすきです
誰もに生きることを選ぶ権利はあるはずなのに
どうして女性だというだけで
条件が決められてしまうようなときが
あるんだろう
狭くせまくなった場所で
ほしいものを聞かれても答えられない
でもそれは、たとえば
狭くなった場所と、捉えるか捉えないかの問題で
誰かとくらべるから
狭くなったと感じるのかもしれなくて
自分の人生の主人公が私である限り
せまい、ひろいじゃない
私が決める広さの人生なんだよな