大らかなサンドイッチのレシピ本。
著者・枝元なほみの大らかさがそのまま出ていて、楽しくなってきます。窮屈に考えない自由さがいいです。
大らかさを感じたところをいくつか。
・はさむコロッケをつぶす
・茹でた新じゃがをパンに置いて手で押しつぶす
・小型バゲットに、牛ステーキをはさむ
・キャベツ炒め、あるいは豚もやし炒めをはさむ
・焼いたバナナとカマンベールチーズをのせる
食べやすいサイズに切らないバゲットサンドは食べにくそうだけれど、目の前にポンッと出されたら嬉しいかも。
もちろん、大胆なものだけでなく、繊細なものもあります。
なかでも、「これは!」と思ったのは、“きゅうりサンド”。枝元流は、ミントを入れるんです。まだ、試していませんが、爽やかな美味しさが伝わってきます。
枝元さんは、「自分の流儀を見つけてください」と言います。
パンにバターを塗らなければならない、としゃっちょこばって考えなくてもいいようです。
サンドイッチは、はさむ具材の水気がパンに滲みないようにバターを塗りましょう、というのはよく聞きます。でも、すぐ食べるなら、あるいはカロリーが気になるなら、バターは省略すればいいですね。
そんなこんなで、この本は、私がこれまでに見てきたサンドイッチ・レシピ本の中で最も気に入った一冊になりました。