悩みと縁のない生き方―「日々是好日」経

  • サンガ
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  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904507506

感想・レビュー・書評

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  • 『現在』をより大切にすること。
    世界にある一切の精神病の原因は、まとめて、たった1つ。『妄想』です。
    過ぎ去ったことは、もう一度繰り返すことはできません。やるべきことは、その時間にやらないといけない。できなかったら、それはなかったことにするしかない。
    『怠け』とは、いまやるべきことを後回しにする性格です。
    人間とはおかしなものでしょう。必要なことは、全部『嫌な事』なのです。
    『性格』と『過去』は繋がっています。私達は過去を、性格に合わせて思い出すからです。
    妄想に囚われることなく、今やるべきことをやる人が、励む人です。その人には悩みがない。あり得ません。悩む暇がないのです。
    自分は死なないと思っている人は、死ぬ準備ができていない人である。

    2010.11.13 完読

  • サブタイトルが「悩みと縁のない生き方」。
    「日々是好日日」経とはいい名前ですね。毎日とても善い日だという意味で、前向きです。

    その日一日悩むことがなく、そうした日がずっと続いていけば、それは人生になります。そうした日々を送るための実践的な一冊。

    まずは生きていくうえでの「怠け」について語られます。
    一般的には「今やるべきことをやりつくさない」ことを指しますが、仏教では「今の瞬間に生きている自分に気づいていないこと」を怠けとみなすとのこと。

    人は時間に疎く、なんでも「後でできる」と思いがちですが、人生は短く、後回しにはできないため、一回のチャンスを見逃してはいけないこと。

    怠けない人とは、励み、頑張り、精進して、今の瞬間で行うべきことを実践する人で、それ以外の他の人々はみんな怠け者と見なされるのだそう。
    怠け者はどうなるかというと、死に負けるのだそう。

    それができて初めて、過去にも未来にもとらわれずに、今を現実的に生きることができ、「日日是好日」の時を送れるのだそうです。

    日本でよく知られる「今日はいい日だなあ」というふわっとした意味ではなく、努力して実践に至った結果として得られる境地だとわかりました。

    本来、この「日日是好日」経は、俗世間の人向けのものではなく、出家して阿羅漢の悟りに達した仏教上級者の人たちに教えるものなのだそう。
    それだけ実行に移すのは大変なことですが、気持ちだけでも「今を大切にする」という意識を持つことが、まずは大切だと気づきました。

    • ありが亭めんべいさん
      リフォローありがとうございます♪選択に迷う時にブクログは大いに参考にさせて頂いています。コチラも興味深いので読ませて頂きたい 笑。
      リフォローありがとうございます♪選択に迷う時にブクログは大いに参考にさせて頂いています。コチラも興味深いので読ませて頂きたい 笑。
      2018/06/26
    • リカさん
      こちらこそありがとうございます。ありが亭めんべえさん、ネーミングセンスが秀逸ですね!私もレビューを参考にさせていただきます!
      こちらこそありがとうございます。ありが亭めんべえさん、ネーミングセンスが秀逸ですね!私もレビューを参考にさせていただきます!
      2018/06/26
  • 仏教の教えを通して書かれてる。

  • 大事なところは最後の章だけです。1分1分、今なすべきことを、今に集中してやる。過去は振り返らない、未来を妄想しない。明日死ぬかもしれないから今日やるべきことは今日やる。

    、、、、なんかブラック企業の中で流行りそうな「教え」みたいだな。

  • 日々是好日の生き方を、仏教的立場から見解。

    『やるべきことは、今日やりなさい。明日死ぬかもしれません。』

  • 時間が短くなればなるほど成功率は高まり確実になる。今を究極に縮められた人が究極に成功する。その人の幸福に成功に明るさに誰もかなわない

  • 「日々是好日」経の本来の意味を分かりやすく書いてある1冊。
    「日々是好日」とは、毎日楽しく生きる…ということではなく、過去や未来、無駄な感情にとらわれず、今この瞬間瞬間を現実に向き合って生きていくこと…ということ、と私は理解しました。瞬間瞬間を怠惰に(後回しにして妄想にふけったり)せずに目の前のことに向き合えば、本来悩みなどなく生きられるはずである。

  • 【NASA推奨・スマ長老の今ココ本】

  • *覚え書き

    ・「今」をできるだけ短くする
    →人生は永遠ではないことを自覚する
    →「今」を1年など長い期間で捉えるのでなく、「瞬間」にまで縮めると、今、自分のなすべきことが見えてくる

  • 簡潔に分りやすく書かれているのでさらっと読め、お薦め。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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