真紅の薔薇は月光に囚われて~さらわれた伯爵令嬢の初恋~ (プリエール文庫)
- 大誠社 (2013年4月20日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904835906
感想・レビュー・書評
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自分の母親を陥れた男への復讐として、その男の愛娘をどうにかしてやろうと近づき、でもお互いに愛し合ってしまって、復讐は捨てちゃうっていうお話的には、ソーニャ文庫の「秘された遊戯」とよく似ているなって思いましたけど、こっちはアデリアの父の事情が明らかになったあたりから、読後感がイマイチになっちゃいました。
アデリアを娼婦にするだとか言いながらもアデリアへの愛情を隠しきれないセヴランとか、最後も娼婦にしようとしながらも、自分の友人をあてがって、結局は助けにきちゃったりするセヴランはかわいいって思ったんですけどね・・・。
アデリアの父のやったことがひどすぎて、そんなにやられちゃったのに、アデリアを好きだったら、あの父も許せちゃうんでしょうか。本当なら自分は王子として生きていけたし、母親も娼館に売られることなく優雅な人生を終えられたのに。
そこがちょっともやもやしちゃいました。
余り好きじゃないDUO BRAND.さんが絵師さんだったのもあるかもしれませんけどね。