スマートサイジング

  • 駒草出版
3.80
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905447191

作品紹介・あらすじ

もう、お金のために生きるのはやめました

消費大国アメリカの意識が変わり始めた。
モノに囲まれた大きな生活を実現する為に借金で買い物を繰り返し、その返済のために働く人生にふと疑問を感じた著者。夫婦で生活をダウンサイジングし、わずか6畳の小さな家に行き着きます。
お金を稼ぐことばかりを考えなくて済む適性サイズのその生活は、モノに支配されることなく、相手の事を思う夫婦の良い時間をもたらしてくれました。コミュニティと自然の中で、自分たちの価値観の上に生活を築けたことで、最小限のストレスと最大限の幸せを獲得出来たのです。
しあわせ感を取り戻そうとする夫婦の二人三脚の実践記録と、暮らしに根差した幸福論は、リーマンショック後の消費大国アメリカにあって、共感の輪を拡げ続けているシンプルライフの爽やかな指南書です。

あなたの買っていた幸せは高過ぎでした

感想・レビュー・書評

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  • 実践していることが腑に落ちる。

  • モノだけでなく、減らすべきは何か?もしくは、残すべきものは何か?減らしたその先について触れられた一冊。

  • 所有物を減らし、小さな家に住み、シンプルな生活を送るための本だと思って読み始めたところ、それを遥かに上回る啓発的な本だった。
    著者はわずか6畳ほどの広さのタイニーハウスで生活している。そこに至る過程や経験談、似た暮らしを実現している人達へのインタビューなどで本書は構成されている。別に時系列でもなく、全てを網羅しているわけでもなさそうだが、テーマごとに章が構成されていて分かりやすい。軽快な文章なので読んでいて面白いし。
    肝心の内容としては、モノとの付き合い方を考えるだけでなく、時間の使い方や仕事や人間関係なども取り上げられている。モノよりも、経験、愛する人たちと過ごす時間などお金で買えないものが幸せをもたらすのだと改めて学ばされた。
    この本を読んだ結果、今まで捨てようと思いつつ捨てられなかった様々なモノを捨てる決心がついた。また、無駄に増やしている日々の雑用をどうしたら減らせるだろうかと考えるようになった。

  • 種々のミニマリスト本を読み、正直ピンと来ねえ本を浴びるように読んできました。

    そしてシミズが昨日今日で『エコー・メイカー』『ダラス・バイヤーズクラブ』と読みそして観て気づいたことがあります。私は!幸せ信者感があるとうへーとなるのだった。

    「〇〇したおかげで自分のやりたいことが見つかり幸せに!」「モノにしばられた不幸に気づいた!」「自分もまだまだのつもり。でも今からでも間に合う!だから一緒に!」「もちろん押し付けはしないわ。あなたなりのダウンサイジングをやってみて!」みたいな。この本ですが…。

    『エコー・メイカー』でカリンが彼氏のダニエル(博愛主義)のどこが気に入らないかというと、良い人であろう=実際良い人であるのだが自分を聖人と見られたい願望が透けて見えるところがイヤな訳ですよ。

    だからダニエルはカリンにカチンと来ることがあっても「いやここは自分が大人にならなければ。相手の言い分も分からないでもないし、いつかきっと分かってくれる…」と自分の中で昇華して自己解決してしまう。カリンは蚊帳の外なんですね。

    一方『ダラス・バイヤーズクラブ』のロンは差別主義者で欲深い男であり、自分のためだけに法を無視して社会に戦いを挑んだ結果、周囲の人を助けたり巻き込むことになり、最終的にコミュニティに受け入れられ、ロン自身も成長するところに感動する訳じゃないですか。

    なので私自身は、断捨離でもミニマリズムでもいいんだけど幸せや周囲のためにやるのではなく、まずは自分のためだけにやってる本が読みたい(初期のゆるりまいさんとかね)。

    当該本では『自分の弱さを受け入れる』とありますが、ダニエルは結局受け入れてないし(本人は受け入れているつもりで周囲にも自分が受け入れていることを知って欲しいと強く思っている)、ロンはそもそも弱さと思ってない。そこが良い。

    ちなみにダニエルの部屋は暖房すらないミニマリスト部屋、ロンの部屋(モーテルで開業する前)はごっちゃごちゃだけど金の隠し場所や母の絵画なんかはちゃんと把握してあって居心地良さそうです。

  • タイニーハウスという存在を初めて知った。
    これは日本にも少しずつ浸透してきているようで、アウトドア系の雑誌にタイニーハウス特集が載ってた。憧れるけど、日本での実現は難しい気がする。今はとりあえず頭の片隅にしまっておく。

    なんでもかんでも捨てる(ダウンサイジング)のではなく本当に大切な物だけ残しておく(スマートサイジング)事が大事。自分が元から持っていた考えがより強固なものになった。



  • タイニーハウス(小さな家)という言葉は初めて聞きましたが、この著者(夫婦)の家の広さは約6畳位。

    アメリカでもお金やモノではない幸せな人生の過ごし方を目指す人達が増えているようです。

    昔に比べてだいぶ断捨離しましたが、まだまだ必要ないものが沢山あるなと思います。

    シンプルで満ち足りた生活を目指したいですね。

  • 著者のスマートサイジング歩みは、①生活の無駄を削ぎ、②タイニーハウスに住んで、③コミュニティへの貢献に生きがいを見出す。
    ①と②はその苦労が分かるというか決断を祝福したいと思うが、③はボランティア文化のある国ならではだなと思いました。
    しかし①②③とも、単身ではなくパートナーと共に、話し合いけんかもしながら、夫婦単位で歩んだところがスゴイ。
    ダウンサイジングとスマートサイジングと違いは、「減らす」のがダウンサイジングなのに対して「必要なものだけ残す」のがスマートサイジングだそうだ。
    スマートサウジングへの道は、世間の基準でなく自分の基準を採用する道。著者の不安や躊躇の軌跡を読むと、個人主義だと聞いていたアメリカ人だって、世間の基準に縛られている部分がけっこうあるんだなと思います。
    断捨離流行りの日本の方が、スマートサイジングの道が易しいかもしれないですね。

  • 心にゆとりをもち、幸せに暮らす。とても素敵な話だった。また何年後かに読みたい。

  • 本年度6冊目。
    とても素敵な本に出会いました。モノがあふれる現代について、なんかそのことにイライラしてしまう自分がいて…その原因がなんなのか、そしてどうしていくべきなのかがよくわかりました。

    この物語に出てくる著者は、アメリカらしい大きな家から、最終的に移動可能な6畳ぐらいのタイニーハウスに住み移ります。たくさんのモノを捨てることで得られる幸せを大切にしながら…。

    ぼくはここまではしませんが、モノをどんどん手放し、身軽になっていこうと思います。自分が欲するモノ、大切にしたいモノにフォーカスすることで、モノよりも人を大切にしていけるように。

    その一歩目をきろうと思っています。

  • シンプルライフの良さを延々と語る本。
    理屈よりも、本人が成功した体験を語ってるから、シンプル主義者には気持ち良く聞こえるけど、そうで無い人には白白しく聞こえるかも。自分はどちらかという前者だから、気持ちよかった。
    終盤のコミュニティがどうのっていう話と、シンプルライフ(スマートサイジング)との関係性はピンとこなかった。やっぱり単に著者本人の成功体験を振り返っただけな感じした。

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著者プロフィール

ライター。2007年終わりからブログを開設し、自身のシンプルライフや体験談を公開している。その取り組みは、これまで『ニューヨーク・タイムズ』『USAトゥデイ』などの新聞、『トゥデイ』やCNN、MSNBCなどのテレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで特集されている。趣味は写真、ボランティア、家族や友人とのんびり過ごすこと。
本書執筆当時のオレゴン州ポートランドから母の暮らす故郷、カリフォルニア州レッド・ブラフに引っ越し、家族とのつながりを大切にしながら、わずか6畳ほどの「タイニーハウス」で夫と2匹のネコと一緒に暮らしている。

「2013年 『スマートサイジング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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