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- Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905821731
作品紹介・あらすじ
産科病棟に隔離された十人の女が百のエピソードで語りつぐ現代の十日物語。世界13ヵ国で翻訳されたロシアに生きる女たちの叙事詩。
感想・レビュー・書評
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ソ連時代の産院を舞台に、10人の出産を終えたばかりの女性が10日間テーマ別にお話をし合う。
登場人物には知識階層もいれば労働者もいて、反体制派もいれば党の幹部もいる。
背景も性格もバラバラの女性たちが恋愛や日常生活を語り、そこからソ連時代の暮らしぶりや人々の価値観がリアルにわかるのがとても面白い。
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収容所がある時代の旧ソ連のお話である。産科病棟で10人の女たちが10日間にわたって100の小話を紡いでいく。
いろいろな階層のいろいろの職業の女たちはそれぞれに強い心を持っていると感じた。作者は惜しげもなく100の物語をサービスしてくれた。感謝の気持ちを持った。
作者は流刑、国外追放の処分を受けたそうで、自由に国・党批判ともとれる本書を書けたのが納得できた。 -
産院につどった10人の女達が小話を毎晩語っていく話。劇作家、工場の働き手、スチューアーデス、体制家、反体制化の女。
初恋について、鬼婆と言われる怖い女、不実と嫉妬、強姦魔、お金、誘惑されて捨てられた者達について、滑稽な状況の中で愛を営んだ者たちについて
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