めぐりくる春

著者 :
  • 金曜日
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906605675

感想・レビュー・書評

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  • 過分に誇張されてるにしても、これに近いことはあったと私は思っている。少なくとも、どこぞの市長や無駄吠え作家のように「国として強制した制度ではなかった」とか「戦時中はどこの国でもやってた」などど、ムキになって言い募ることには賛同できない。

    騙され攫われて慰安婦にされ、部屋から出ることも許されず貧相な食事しか与えられず、一日に何十人もの見知らぬ男に犯され続ける日々。想像しただけで心も身体も壊れてしまいそうな残酷な状況を何年も耐えて生き延びた彼女は、再会した家族と何を話したんだろう。何を話せたんだろう。その後の人生をどう生きたんだろう。

  • これは日本だけの話なんだろうか。すさまじい。

  • ちょっと構成に難はあるがさすがの重厚さ。ことに肉体の朽ち果てる容赦ない描写には震えた。

  • 朝鮮人従軍慰安婦の苛酷な物語。
    戦時下とはいえ、ここまで人間は残酷になれるのか・・・
    内容が内容だけに、他人に話せることでもないし、今でも心の傷が癒えず、苦しんでいる方もいると思うと、心が痛む。
    加害者側ならばなおさら、こういった史実を、過去の事として、忘れてしまってはいけないと思った。

著者プロフィール

1936年生まれ。『血と骨』『夜を賭けて』など作品多数。

「2020年 『魂の痕(きずあと)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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