日本の名機をつくったサムライたち 零戦、紫電改からホンダジェットまで

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  • さくら舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906732579

作品紹介・あらすじ

日本の傑作機はこうして生まれた! 真実の航空機史を描く感動ヒストリー

「零戦」を設計した堀越二郎の冷淡とも思える態度、「YS-11」を開発した東條輝雄の知られざる葛藤、「紫電改」をはじめ傑作機を次々に生んだ菊原静男の独創性、戦前戦後を通してジェットエンジン開発に賭けた土光敏夫の強烈な信念……。欧米と肩を並べる航空機大国を目指し、多くの男たちが全身全霊を捧げて航空機と、それに搭載されるジェットエンジンを開発してきた。航空ノンフィクションの第一人者が傑作航空機およびジェットエンジンの開発設計者および関係者にインタビュー。彼らの劇的な人生および名機誕生の軌跡が今、明かされる。

感想・レビュー・書評

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  • 「零戦」を設計した堀越二郎の冷淡とも思える態度、「YS-11」を開発した東條輝雄の知られざる葛藤、「紫電改」をはじめ傑作機を次々に生んだ菊原静男の独創性、戦前戦後を通してジェットエンジン開発に賭けた土光敏夫の強烈な信念……。欧米と肩を並べる航空機大国を目指し、多くの男たちが全身全霊を捧げて航空機と、それに搭載されるジェットエンジンを開発してきた。航空ノンフィクションの第一人者が傑作航空機およびジェットエンジンの開発設計者および関係者にインタビュー。彼らの劇的な人生および名機誕生の軌跡が今、明かされる。(出版社HPより)

    ◆◇工学分館の所蔵はこちら→
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT21984067

  • 長かった…

    MRJの初飛行で盛り上がったので、一連の歴史を勉強しようと思い、安易に手を出したのが失敗でした。

    内容は戦前から戦後の話が8割で、最近の話はホンの少し。

    古い話もそれ自体は面白かったですが、いかんせん同時代の一人ひとりを回顧録的に書いているので、どうしても話が重複します。

    これが非常に辛かった。

    また、航空理論などを説明はわかり易く書いてあるにしても、なかなか素人には難しく読むのに時間がかかっちゃいました。

    で、戦争とは関係ない、最近のMRJとホンダジェットの話が面白くて、これに特化した本を読めば良かったかな?と若干後悔。

    とはいえ、歴史や古い戦闘機が好きな人なら楽しめると思います。

    個人的には、空白の7年間が痛かったな〜と思うのと、当時の設計者の根性、IHIや三菱、ホンダの経営者の覚悟が素晴らしいなと思います。

    読書習慣の無い人はギブアップ必須だと思いますのでご注意ください。

    覚悟して読みましょう。

  • 第4章渋谷巌

  • 戦中に主任設計者として数々の軍用機を開発してきた技術者たちから、終戦間際に日本初(世界で3番目)のジェットエンジンを開発した技術者、その後敗戦による航空禁止令により生じた航空空白7年の間の苦闘、さらには航空解禁後のYS-11の開発と事業化失敗、ボーイング767・777・787の共同開発という名の下請け、そして日本待望の自主開発・事業化が進むMRJ(三菱リージョナル・ジェット)とホンダジェットまで。

    それぞれの時代を担った技術者・経営者一人ひとりにに丁寧に取材を重ねまとめられた、一冊。
    これほどまでに様々な技術者・経営者の息吹をすぐそこに感じさせつつ、日本の航空史の全てを網羅的にかつ見事にまとめた一冊を、私は知りません。

    比類なき一冊です。

  • 久しぶりに「読んでおいて良かった」と思えた良著。
    「風立ちぬ」や「はやぶさ」で一般にも浸透した堀越二郎氏、糸川英夫博士の人となりまで見えるエピソードやインタビューも面白い。三菱重工の西岡元会長が「日航の入社試験を受けに行くついでに三菱に挨拶に寄ったら、堀越二郎氏に一喝されてその場で三菱入社」という逸話に驚愕。これ、有名な話なのだろうか。
    ボリュームがあって専門用語も多く、敷居は高いかもしれないが、出来る限り多くの人に読んでもらいたい一冊。

  • 【新着図書ピックアップ!】そこ行くICUキャンパスの歴史に興味があって宮崎アニメが大好きなあなた。読んでみなさい。堀越二郎と中島飛行機が出てくるから。もちろんヒコーキ好きなあなたにもおススメ。
    【New Book!】Recommended to those who love Japanese animation film,"The Wind Rises (風立ちぬ)" directed by Hayao Miyazaki, AND who loves airplanes.You will know the life of Jiro Horikoshi, the man who designed Japanese fighter planes during World War II.

  • 経験豊富な戦前の主任設計者たちの強いリーダーシップやスピリットが感じられた一冊。
    「歴史的洞察」の重要性、偉大な先人の貴重な体験や教訓、反省、知見から学ぶべきことが多くありますね。

    技術者の仕事というのは芸術家の自由奔放な空想と違っていつも厳しい現実的な条件や要請がつきまとう。しかし、その枠の中で水準の高い仕事をなしとげるためには、徹底した合理精神とともに、既成の考え方を打ち破ってゆくだけの自由な発想が必要なこともまた事実である。(堀越二郎)

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著者プロフィール

前間 孝則(まえま・たかのり)
ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。退職後、日本の近現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む。主な著書に『技術者たちの敗戦』『悲劇の発動機「誉」』『戦艦大和誕生』『日本のピアノ100年』(岩野裕一との共著)『満州航空の全貌』(いずれも草思社)、『YS-11』『マン・マシンの昭和伝説』(いずれも講談社)、『弾丸列車』(実業之日本社)、『新幹線を航空機に変えた男たち』『日本の名機をつくったサムライたち』(いずれもさくら舎)、『飛翔への挑戦』『ホンダジェット』(いずれも新潮社)など。

「2020年 『文庫 富嶽 下 幻の超大型米本土爆撃機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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