長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか ―さびしい母とやさしすぎる娘
- さくら舎 (2014年12月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906732951
作品紹介・あらすじ
「あなたのために」――母はどうしてこうした“呪文”をくり返すのか?
母親と娘の関係は、同性であるだけによけい難しくなる。娘を自分と一体化してしまい、「娘のために」よかれと思って自分の考えや夢を押しつけてしまう母。母親に見捨てられたくないという幼児期の不安をいつまでも引きずり、母の言動にとらわれつづけてしまう娘。
本書では母が娘に与えてきた数々の言葉=「呪文」を交えながら、それらが娘をどのようにしばってしまうかを読み解くとともに、そこから自由になり「私らしく」生きる方法を示す。
感想・レビュー・書評
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カウンセリングのお仕事をしています。
勉強のために購入しました。
悩んでいる人よりも、カウンセラーの方に参考になる本かなと思いました。
どんなケースがあるか?
しんどくなる人が、どのようなロジックでしんどくなっているのか?
理解しやすい内容です。
把握できるとヒーリングがしやすいので大変役に立っています。
読みやすく、何度でもパラパラと読んで、イメージで入れていっています。
ありがとうございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
All Aboutの著者コラム「『完璧な母』への執着心が、子どもを追い込んでしまうワケ」がよかったので手に取った。信田さんらの著作に比べると、マイルドな印象。私の母は当時珍しい働く母だったが、今思うと医療と福祉の介入が必要で、家事育児能わず。ごみ屋敷でネグレクトだったため私は自己評価が低く、無理をして頑張ってしまう。だって長女だもの。私がやらなくちゃって…。成人した息子たちにはそんな思いをさせてくなくて、頑張り過ぎた母だったな。犠牲と献身の押し売りは彼らを苦しめるなあ。ごめんよ。
女性は共感に重きを置きがちだとはなるほど。未熟だと、共感ばかりがほしいから、長女を相手にさせるわけね。うちは息子たちだから、娘のように手元に置いておくこともできず、それはよかったかな。これからは共感や同質性を求めるだけではなく、他者との違いを愉しめる成熟した関係を複数持って、年齢を重ねたい。 -
実家を離れ一人暮らしをし、
母とも適度な距離感で過ごしてきたからか
気になるほどのことはなかったです。
実家にいた頃は母にイライラすることもありましたが
離れることで落ち着きました。
母と娘としての関係に悩んでる人には
原因がわかりやすく納得もできるではないか、と思います。
読みやすかったです。 -
見事当てはまる!ってわけではないけれど自分の問題をほぐしてバラしていくと当てはまるものがチラホラ
同性+血の繋がりがあるってだけで複雑に絡んでしまうって厄介
長女は長女で、次女は次女で、末っ子は末っ子でそれぞれ持つ問題とか興味深い -
母が死んでいる人はどうすれば。
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2016.3 市立図書館
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タイトルがとてもいい。
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おもしろかった。
結局のところ母親もまた呪文をかけられた存在で、娘はまたその子供に呪文をかける。どこかでそのサイクルを止めなければならないということ。 -
長女あるあるが立て続けにでてきて、それに当てはまりすぎて、途中で泣いてしまった。
私も呪縛から逃れられていない1人だと思う。最後の1章のためだけに買ったが、実際にあったケースなどわかりやすい記述が多く、タメになったと思う。