ゲームする人類―新しいゲーム学の射程 (La science sauvage de poche 6)
- 明治大学出版会 (2018年4月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906811250
感想・レビュー・書評
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2021年12月16日読了。ゲームとは?ゲームの批評とは?に関する、有識者たちによる随筆・対談・鼎談集。何よりメンツがいい、ゲームに関する著書も多い文化人類学者の中沢新一、ゼビウスをはじめとした伝説的ゲームデザイナーの遠藤雅伸にゲーム史・哲学など全般に詳しい中川大地と彼らの意見を聞いているだけでこちらの頭が良くなったような気がしてくる…。ゲーム創成期において日本人の得意な創意工夫・プレイヤーの想像力を活用した演出は奏功したが、米中による超リアル・大型ゲームがスタンダードとなった今、日本が目指すべき方向はスマホ上のソシャゲ、という示唆は悲しいが、本当にそうなのだろうか…。『ポケモンGO』がいかにゲームとAR/VRテクノロジーと社会に影響を与えたのか、の指摘については未プレイの私には実感がないところだったり、色々考える材料になった。
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中沢新一×遠藤雅伸×中川大地著『ゲームする人類—新しいゲーム学の射程』読了。ソシャゲはその繁栄の過程でソーシャル要素を削ぎ落としていったという話が印象的。にしても中沢おじさんは雑な議論するなあ
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人類というより、ゲームを通した日本人論というべき内容。もしくはタイトル通りの主旨だったなら、日本に縛られ過ぎていて視野が狭い。ファミコンの時代から今に至るまでの様々なゲーム名が出てきてそれなりに関心をそそられるが、理屈が先走りしたやり取りや決めつけに次第に辟易する。それより、著名なゲームの一つでも試してみた方が余程得るものが多いだろう。