風魔と早雲

著者 :
  • エイチアンドアイ
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908110092

感想・レビュー・書評

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  • どこかで(新聞とか?)で連載されてたのをまとめたやつなのかな…
    風魔の小太郎のイメージから、もっと現実離れしたのを想像してたけど、そうでもないがでも現実味はないという、中途半端感が。あと、北条早雲の描写が印象薄すぎ。全体的に、やはり中途半端感がすぎる。

  • うーんと。
    期待してたほど面白くなかったな。
    早雲に思い入れはないし、新しい早雲像と言われてもピンとこないし、話の展開は地味。
    風魔はなんだか時局に流されてるだけだし、幻術も安易。
    伝奇ものでもなく時代物とも言い辛い。
    あっちこっちで挿入される唄はうざいし。

    評判はいいみたいなんだけどなあ。

  • 笛吹氏出身の元宮中楽師で凄腕の催眠術使い、風祭の小太郎(風魔小太郎)と、足利義尚の申次衆で野心に溢れる伊勢新九郎を巡る物語。

    史実を丹念に調べているようで、伊豆に盤踞する豪族達の動静や、偽公方足利茶々丸の狂乱、新九郎(早雲)の伊豆攻略等がかなりリアルに描かれている。

    とは言え、堀越の館の陥落後、茶々丸を担いで立て籠ったのが立川流を信奉する後南朝派のカルト集団だった、新九郎(早雲)が「地震見」鯰源五衛門の知識を得て鰻の動静や地震雲の発生、大岩のズレを元に大地震の予兆を掴み、地震発生直後に深根城を襲った、といったことは本当かなあ??

    本作は、初代の風魔小太郎を中心に描いた労作だけれど、ちょっと読み難かった。なお、伊勢新九郎ものなら司馬遼太郎の「箱根の坂」の方が断然おすすめ。

  • 風魔小太郎と北条早雲が知り合ってから、晩年に至るまでの物語。当時の状況をよく研究されているのだと思う。展開が良くワクワク感があった。面白く読ませてもらいました。
    「(男の料理)料理は弓矢、乗馬、和歌と同等の諸芸として認められている。「男子厨房に入らず」という詞も、江戸から明治にかけての物言いである。戦場では、まず味良く食物を供する奴が敬意を払われる。当然のことだろう」p29
    「戦とは、やればやるほど、知恵がつくものだな」p47
    「(大地震1498.8.25)江尻の津は津波の被害を免れていた。が、他の地域は被害甚大であった」p404

  • 筆者の緻密な時代考証と練り上げられた文章は凄いと思った。ただ、話は淡々と進んでいく感じ。最後まで早雲の本当の人間像が分からなかった。

  • 北条早雲と風磨小太郎の京での生活から関東管領の上杉らの戦いから伊豆地域を治めるに至る話。期待して読み始めたが、とても読み難く面白くも無い文体で殆ど読まずガッカリする。

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著者プロフィール

東郷隆/横浜市生まれ。国学院大学卒。同大博物館学研究員、編集者を経て、作家に。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓識ぶりはつとに有名。1990年『人造記』等で直木賞候補になり、93年『大砲松』で吉川英治文学新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞、12年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞。その他著書多数。

「2022年 『妖変未来記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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