1日15分、「日なたぼっこ」するだけで健康になれる

  • シャスタインターナショナル
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908184000

作品紹介・あらすじ

適切で効果的な日光浴は、自己免疫力を強め、がんやくる病、アルツハイマーなどへの予防効果が期待できます。紫外線の危険性、正しい日光浴の方法、日光療法の歴史や効果など、健康増進に役立つ情報が満載! 1日15分の「日なたぼっこ」が、太らない、がんに負けない、病気に負けない健康な身体をつくってくれます。日光浴健康法は、乳幼児を持つママ、子どもから高齢者まで、いつでも、どこでも、誰にでもできるもっとも簡単な健康法。

人間に不可欠な栄養素のひとつであるビタミンDは、日光を浴びることで皮膚で生成されます。
日光を避けてばかりいると、体の免疫システムが弱体化する恐れがあります。
日焼けを避ける若い女性が増えたことから、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しています。乳幼児のビタミンDが不足すると、骨へのカルシウム沈着障害が発生したり、幼児の頭蓋ろう、1歳を過ぎて歩き始めるころになってからくる病になる可能性が高まります。
浴びた太陽光線の量と膀胱がん、乳がん、子宮頸がん、大腸がん、子宮体がん、食道がん、胃がん、肺がん、卵巣がん、直腸がんなどの発症率は反比例します。
血中ビタミンD濃度が低下すると、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、うつ病、統合失調症といった中枢神経疾患の発症リスクが高くなります。
体内のビタミンDレベルが正常は範囲内であれば、糖尿病、脳卒中、メタボリック症候群のリスクが低下します。
ビタミンDをつくる紫外線の波長は日焼け止めをする紫外線の波長とほぼ同じです。SPF30の日焼け止めをしていると皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちてしまうこともあります。

環境省や民間の関係機関・学会・世界保健機関(WHO)などは、日々の生活に必要なビタミンD生成のために日光浴を推奨しています。

感想・レビュー・書評

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  • 日照時間が以前住んでいた4分の1の場所で生活するようになり、
    冬季の間、ひどい憂鬱感を感じるようになりました。
    調べてみると、自分の症状が「季節性情動障害(SAD)」とわかり、
    このSADを知りたいと思い、たまたまこの書籍に出会いました。
    その中で、詳しくSADに関しての説明が書かれてあり、非常に参考になりました。また太陽光の光の「凄さ」を身に染みて感じるようになりました。
    自分自身がなぜ、外に出るのが好きなのか、その根本的理由が、
    光を求めているのではないかと、思えるようになりました。

    日照時間の少ない地域では、冬季に少なくない人が、
    ①体重の増加 ②睡眠時間の増加 ③感情の落ち込みを、
    経験することがわかり、これがひどい場合、「季節性情動障害(SAD)」
    と判断され、治療が必要なります。SADの背景には、生活の場が屋内に移ったということもあり、これが、日光を浴びる機会が少なくなることにつながります。

    人間は光が目に入り、網膜を刺激すると、視床下部からセロトニンが分泌され、これが、気分をコントロールします。また、セロトニンは、睡眠や体温、消化、性衝動まで調整するホルモンなので、これが正常に分泌されないと、不安や気分の落ち込みを感じるようになります。よって、如何に光を浴びるかが重要になりますが、冬であったり、また特定の地域では、日照時間が絶対的に少ないため、セロトニンをうまく合成できない体質の人は、SADにかかりやすいというわけです。

    この著作ではSADへの対処方法も書かれているので(①高照度光療法(短時間、1万ルクスほどの光を目覚めた直後浴びる)や、②ドーンシュミレーター(起床時刻の少し前から徐々に明るくなる照明)など)、
    非常に参考になりました。実際、この本に書かれている光療法をヒントに、
    SADを克服できるようになっています。

  • オゾン層の破壊などの話題からも紫外線を避けようとしてすっかり太陽は悪者になってしまいました。

    太陽の光を浴びすぎることのデメリットもありますが、それ以上に太陽の恩恵というものもあります。

    個人的には毎日の身体のリズムを作るためにも太陽の光を浴びるのは非常に大切だと思います。

    太陽との付き合い方を改めて考えさせられる良い本です。

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著者プロフィール

イングランド生まれ。工学博士。公認技術士。英国エネルギー・インスティテュート会員。
建築環境における太陽光と健康についての研究の第一人者。
エネルギーの保存や太陽光に関する技術の研究により、イギリス・クランフィールド大学工学大学院より博士号を授与される。
1980年代より、エネルギー効率を高めた建築が健康におよぼす影響を研究。機械工学、サステイナブル・デザイン、都市計画、感染症予防、公衆衛生と多彩な分野を結びつけ、太陽光線と戸外の新鮮な空気を積極的に取りこむ建築を追求している。1918年のインフルエンザ大流行(スペインかぜ)、感染症予防における太陽光線と空気の流れの役割、学童の近視などさまざまなテーマで論文を発表。イギリスにおける日光療法に関する研究分野の第一人者でもある。世界各地で指導や講演活動を行なっている。
著書に“The Light Revolution: Health Architecture and the Sun”(2006年)などがある。

「2015年 『1日15分、「日なたぼっこ」するだけで健康になれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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