ゆびきりげんまん (LINE文庫)

著者 : 堀内公太郎

• LINE (2019年8月5日発売)

感想・レビュー・書評

[Bフォレストさんの感想 · 2022年6月19日]

この作者らしくテンポ良く進んでいき非常に読みやすかった。今回は伏線もそれ程複雑ではなかったが色々な方向に張り巡らされていて作者の巧さも感じた。後半で主要な事件の真相がめまぐるしく展開する方法も違和感なく入ってきた。
但し、最後の結末はやっぱり切なすぎる・・あの家族には秘密なす掛け値なしで幸せになって欲しかった。
似て非なる家族のあり方が語られた作品であった。

[❀なな❀さんの感想 · 2024年3月10日]

堀内公太郎先生らしさが存分に発揮されている作品。
学生同士の描写が上手すぎる……!
でも犯人や真相は途中で気づいてしまいました。
あとヒール側に肥満型のコがいることや、メインのヒールの女の子が美女orモテるのも堀内公太郎作品あるあるなのかな……と思いました。
個人的には主人公の佳奈子が友人に叱られて、自分を見つめ直し、意気込む姿が印象的かつ好きでした♡
報われない部分もある話でもありますが、幾つも精神的に強くなった佳奈子を応援したくなるし、尊敬もするお話で、面白かったです!

[zasetuさんの感想 · 2020年7月25日]

　女子高生援助交際組織が主軸となって繰り広げられるミステリー。

　印象に残ったのはそんな女子高生たちの関係性がよく描けていて、かなりリアルだったということ。

　一人、すごく気に入ってる子がいたのだが、頑張ってほしいと願った先に殺されてしまったことが脳裏に焼き付いている。そんな残酷さ、理不尽なのもこの作品の味だと思う。

[tsukimisouさんの感想 · 2019年8月20日]

『娯楽』★★★★★　10
【詩情】★★★☆☆　6
【整合】★★☆☆☆　6
『意外』★★★★☆　8
「人物」★★★★☆　4
「可読」★★★★★　5
「作家」★★★★☆　4
【尖鋭】★★★☆☆　9
『奥行』★★★★☆　8
『印象』★★★☆☆　6

《総合》69　C+